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Lyonへの旅 その7 [芸術]

 次に向かったのはMusée Miniature & Cinémaというミニチュア、映画小道具の美術館。なぜリヨンで映画の小道具、と思ったのですが、ここで生まれたミニチュアデザイナーが居る、という理由からでした。

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 1/12サイズでパリのレストランを再現したのが始まり。Maxim’s de Parisというレストランのミニチュアです。このミニチュアだけ見るとズームしてあるせいか、あまり小ささを感じません。が、制作者の顔が窓からのぞいているこの写真を見ると、いかに小さいかがよく分かります。このミニチュア作りも芸術。これで収入を得るのはやはり難しいらしく、制作者の名前と一緒に連絡先も展示されていました。ミニチュアというと、プラモデルのようなものを思い浮かべてしまいます。が、実際に見てみると一番近いのは人形の家、でしょうか。よく遊んだ人形の家(妹が持っていた)をもっと小さく、繊細に表現したのがミニチュアだと思います。自分は手が不器用なので、こういった作業が出来ません。そのため、完成品を見ると単純にすごいなあと思います。虫眼鏡を使って作業すると思いますが、気が遠くなる作業だと思います。

 このミニチュアだけでなく、この美術館では映画で使われた小道具(特殊メイクなど)というのも集めています。今でこそ技術が発達して、コンピュータでほとんど「現実では不可能」なシーンを再現することが出来ていると思います。が、同時に小道具とコンピュータ両方を使って撮影している映画もあるようです。ちぎられた手なども展示されていてちょっと不気味でしたが、本当に色々なものが小道具として展示されていました。特にSF映画は「現実にないもの」が多く登場するため、マスクなどがたくさんありました。残念ながら知らないSF映画が多いため、作品を見ていてもピンと来ないものも多いのですが。

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 この写真は映画「HUGO」で使われた汽車。手前が実物、後ろが実際どのように使われたか説明している写真です。ミニチュアの汽車ぐらいのサイズだと思っていたのですが、思ったより大きかったです。

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 これはIndependence Dayに使われたミニチュア。もちろん撮影で使用されるため、本物に近く再現されていると思います。少し彫刻っぽいので、庭に置いたらきれいだろうなあと思ってしまいました。

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 美術館の作品だけでなく、美術館の建物自体も少し人形の家らしくかわいかったです。

 ミニチュアの家は見ているだけでも、目が疲れてしまうため、本当に根気の要る作業だと痛感しました。実際の作業風景を見たわけではないので、どれくらい時間がかかっているのかは分かりません。そして、映画の小道具の方は体や動物の全体を表現するのではなく、被せもの(部分的な)が多かったことにびっくりしました。顔を覆うマスクだけでなく、手の部分、足の部分など特殊効果が必要な部分だけに被せるマスクが多かったです。この方が予算的にも都合が良いのだと思いますが、その境界線部分を化粧で隠したり、撮影方法を変えて見えないようにしたり、などの説明がされていて良かったです。この博物館を出た後は映画が見たくなってしまいました。
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コメント 1

次女

すごい、すごい!!
私もそういうの、作ってみたいなぁー。
by 次女 (2013-09-03 21:15) 

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