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ARS 2 [スイスでの学生生活]

 前回宣言したように、今回は、自分がARSという授業で担当するプロジェクトの内容について少し紹介したいと思います。2000年に国連が提案したミレニアムゴールというのがあります。貧困などをなくすために、2015年までに達成すべきリスト、のようなものです。このゴール、賛否両論がもちろんあり、達成できたもの、出来なかった項目があります。2015年と設定してあるため、後2年でこのゴール設定時に示したタイムリミットが過ぎます。達成できなかった部分も含めて、新たなる目標を立て直そうと今動いているのが、「Post 2015」というものです。ミレニアムゴールを参考に、達成できなかった部分、修正が必要な部分など様々なものを加味して新たなるゴールを作るというわけです。

 そして、このPost 2015のアジェンダのひとつとして、Migration(移民)が加わることとなったわけです。そこで、IOMが提案してきたプロジェクトというのは、「Post 2015に向けて移民という動きがどのように発展途上国に良い影響をもたらすのか、具体的な数字を使って示してほしい」というものでした。かなりあいまいなテーマ提示で、最初はかなり戸惑いました。具体的な数字といえども、どこの何の数字を使うのか、どこの地域に集中して調査をすればよいのか、などなど。疑問はつきませんでした。担当者ともなかなか連絡がとれず、学校ではあまり経験しないような社会勉強になっています。何とか担当者と折りあわせをつけ、そしてグループ内で話し合ってテーマを少し絞ることができました。一番数字として分かりやすい、送金とコスト、をプロジェクトの中心に持ってくることにしました。移民している人が本国に送るお金、それがどう国の発展に貢献しているか、具体的な数字を出して提出する、というのが大まかな内容。大まかなテーマが決まっても、まだまだ詰めるべきところがあります。それは、どの地域を比較するか。国や地域によっても、結果が異なるため、大体の場所を決めなくてはなりません。そうしないと、1ヶ月足らずの期間で十分な情報を集めることは出来ません。地域の決定にも少し時間がかかりましたが、南アメリカから数カ国、アジアから数カ国に決まりました。ジャーナルを読んで、数字探しが今のところ続いています。7月最初の週には完成させて、その後、プレゼンのもの(ポスターがほしいといわれているので、そのポスターとプレゼンテーション)を準備していく予定となっています。今のところはとにかくリーディングをやっているところです。6月下旬が近づくと、担当者の人とプレゼンをする日を決めなくてはなりません。どうも連絡を取るのが難しいので、私は今のところ、その点が一番心配です。さて、プレゼン本番はいつになるのでしょうか。

 私たち以外のプロジェクトは夏から開始となって(現地調査で、外国に行くグループも居るみたいです)、秋学期にレポートを完成させていくという予定になっているようです。私たちは既にリサーチ開始で、来月中には全てが終わるという少しタイトスケジュールとなっています。そのため、なんだかまだ学期中のような気がして、夏休みという実感が全くありません。
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