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聞いてはいけない質問(最終回) 番外編 [留学準備]

 自分がジュネーブ州から滞在許可証をもらえるかどうか、心配をしていた同時期、「フランス国籍を返上する」と言い出した役者さんが居ました。Gerard Depardieuというフランス人の俳優です。2012年に当選したオランド大統領が選挙中に提唱したのが「大金持ちに対する75%の税金」でした。賛否両論あり、選挙後もかなり話題になっていました。結局Conseil constitutionnelにこの法案はかけられ、「違憲」となったので、今のところ法案の練り直しとなっています。

 そしてこの75%の税金から逃げようとした最初の人はルイ・ヴィトン社長。ベルギーはフライドポテト、ビールだけが有名、とフランス人からはよくからかわれていますが、税金が低いことでも有名。このルイ・ヴィトン社長、ベルギー国籍を申請していることが発覚し、メディアを含め大きな批判を呼びました。結局申請は取り下げられましたが、この話題はしばらく新聞などで取り上げられていました。

 次に、Gerard Depardieuという役者さんがベルギー国籍を申請していることが発覚。首相も彼に対して「なさけない」と発言し、かなり話題になりました。言われたら言い返すのがフランス人、役者さんは首相に対しての「返信」として新聞社に手紙を送付。「そんな風に自分を呼ぶのなら、フランス国籍を返上する」とまで言い切り大変な騒ぎになりました。実際、ベルギーとフランスの国境近辺に小さな家を買ったよう。

 が、そういったやりとりを繰り返している内になぜか登場したのがプーチン大統領。「喜んでロシアの国籍を与えます」との発言。Gerard Depardieuも「フランスよりロシアが良い」と1月上旬ロシアに旅立ち、大統領直々ロシアのパスポートを手渡されたのでした。

 最初はゴシップ的扱いだったこの話題、あっという間に仏露関係にまで影響する外交問題にまで発展してしまいました。ただ、私の疑問はベルギー国籍。Depardieuが家を購入したという小さな村はこの騒ぎで有名になりました。しかしロシアが登場してからは一気に名前がニュースに登場しなくなってしまいました。彼の申請したベルギー国籍はどうなったのでしょうか。
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