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スイスから見たフランス人 [フランスとスイス]

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 では、「プチスイス」の人は隣国のフランスをどう見ているのでしょうか?特に変わった印象を持っている感じはしません。ただ海がないスイス、夏のバカンスに南フランスを選ぶ人が多いため(同じフランス語を話すし)、フランスをよく知っているスイス人が多い印象を受けます。そのため、写真のようなイメージを持つスイス人は少ないと思います。もちろん、これは固定観念(外国人から見たフランス人)ですが、あながち全てが嘘というわけでもありません。パリではベレー帽を被り、片手にパンを持ったおじさんを今でもよく見かけます。そして、スイスにもそういうおじさんが存在します。

 スイス人の間でフランスが話題になるのは、ほとんどの場合EUの話題のみ。今ではその話題のほとんどが経済についてですが、「フランスのようにならなくて良かった、EUに入っていたらどうなっていたか分からない」と胸をなで下ろしているスイス人が多く居ます。

 また、政治のシステムが異なるため、その話題でもフランスがよく例として挙げられています。スイスの正式な国名はスイス連邦。国という1つのものではなく、各州が集まって出来た国です。そのため、アメリカのように州の力が強いです。イタリア語圏、ドイツ語圏、フランス語圏が混在するという背景も州国家である理由の一つです。日本やフランス、アメリカの政治形態から想像する「首脳」というものが存在せず、各州が各自で政治を行っています。スイスの政治形態については、また後日ゆっくり書きますが、一極集中のフランスとはかなり違います。そのため、「大統領に大きな権限を与える国(=フランス)と、自分たちは違う」という意識を強く持っています。
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