SSブログ

フランスでの生活に欠かせなかったもの その3 [フランスでの生活]

387.jpg
(通っていた病院です)
 病気や怪我をしないように普段から気をつけていても、フランスでは学期の最初から色々お世話になりました。陸上の授業をとるため、健康診断証明書(健康である、という医師のサイン)が必要なため、病院に何度か通いました。基本、予約が必要な病院、予約をしないと永遠と待たされます。予約をしても、数週間待たされます。結局、開院30分前に病院へ行き、並ぶ、ということをしていました。急患でもない限り、待たされるので、ちょっと風邪をひいたというだけではフランス人は病院へ行きません。

 そして、クレジットカードが主流のフランスであっても、この病院だけは別でした。小切手か現金しか受け付けてくれません。診断料だけでも結構するので、いつも病院前のATMで現金を下ろしてから、この病院へ行っていました。

 健康診断証明書を発行してもらったりするのにも、診断料というのがとられます。その一部を負担してくれるのが、フランスの学生医療保険。この医療保険会社にも、結構手こずりました。まず、登録するのに、自分の担当医というのを決めなくてはいけません。その担当医を決めるのにも、病院に並び、自分の状況を説明して、やっとのことで決まりました。優しそうな女医さんに決まり、ホッと一安心。

 が、1ヶ月経っても、この診断料の一部払い戻しが行われません。学生保険の事務所に電話しても、「20分後に、あなたの番です」というメッセージが流れるだけ。担当者と直接話をしなくては、と事務所へ向かうことにしました。この学生医療保険、パリの様々な場所に事務所があります。各学生のファイルはコンピュータで管理されているので、どの場所へ行っても一応対応してくれるようです。そして、家から一番近い事務所へ向かうことにしました。10時から開いているようなので、その時間に事務所へ向かいました。しかし既に長蛇の列。その日に限って、番号札を発行する機械が壊れ、かなり混乱していました。既に2時間近く(つまり事務所が開く前から)待っている人も居ました。事務所の人が出てきて、「今日は全ての機械の調子が悪いです。10時に到着した人は、今日手続き出来るかどうか難しいです」と言われてしまいました。家から近いため、また後日行こう、とその日は諦めて帰宅しました。

 数日後、午後に授業がない日を選んで、午後1番で向かいました。事務所の午後営業時間10分前に着いても、人がほとんど居ません。一体何が起こったのか、と思い、張り紙を見てみると「ストのため、今日の営業無し」と書かれていました。大規模なストではないようで、私は全く知りませんでした。この日も諦めて、帰宅。

 3度目の正直、事務所が開く1時間前に到着。私の前には2人の学生のみ。10時になると同時に、手続きをやってくれました。「まだ診断料の一部返金がされていないのだけれど。必要書類は既に送ってあるが、手続きは進んでいるか?」と聞いてみました。すると、「あなたの書類は受理されています。しかし、この手続きは時間がかかるため、書類が送付されてから、返金に2ヶ月かかります」との返事。1時間待って、この答えか、と少しがっかりしてしまいました。それでも、自分の書類がしっかり送付されていることが分かって一安心。実際2ヶ月後に、自分の口座を確認してみると、しっかり返金されていました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0