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お礼チョコレート [2020年ドイツ]

 嘘か誠か分かりませんが、切腹最中はビジネスシーンでお詫びの際に渡すと聞いたことがあります(渡す相手にもよると思うけれど)。東京駅でも売られているのを見て、「サラリーマンはここで買っていくのかな?」と色々想像してしまったことがあります。

 ドイツにも似たようなお菓子があります。お詫び/謝罪の品、ではなく、ちょっとしたお礼の品です。チョコレートなのですが、味が格別ということではなく(もちろんおいしいことはおいしいのだけれど)、その商品名からちょっとしたお礼の品、の典型のような気がします。

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 Merciと言うチョコレートです。しゃれた感じになるから、ドイツだけどフランス語で「ありがとう」のチョコレートなのだと思います。「厳密にいうと、この人の契約内容に書かれた仕事ではないけど、ちょっと頼んでやってもらった」時や頼み込んで急いで何かやってもらった時、私もこのチョコレートを後日渡すようにしています。

 どこのスーパーでも売っているし、値段もお手頃というのも、ちょっとしたお礼の品として人気の理由かもしれません。後、個人的に仕事場で渡すのに便利かな、と思うのは、ドイツでは珍しく小分け包装のチョコレートだから。同じ部署の何人かに手伝ってもらった、たという際に、このチョコレートだとその部署の人達宛、と渡しやすいです。上の写真のサイズが一番スタンダードで20本の棒形のチョコレートが入っています。一回り大きいので、確か50本ぐらい入っていたと思います。今回、研究所の建物に入る鍵を友達に1-2週間貸してあげたら、このチョコレートをその友達がくれたのでした。
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ドイツで初参加! [2020年ドイツ]

 3週間ほど前に、灰色の封筒が届き、ドキドキしていました。というのも、灰色というのは州や市からの通達だからです。私の場合、滞在許可証延長の手続きのお知らせか、給与明細(大学で働いているけれど、厳密に言うと州に雇われているので)。前者はまだ期限に余裕があるし、後者は手続きが色々滞っているせいか数ヶ月届いておらず、一体何のお知らせなんだろう、とかなりドキドキしてしまいました。

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 慌てて開けてみると、写真の紙が入っていました。写真の下線が引かれている部分が手紙の内容/トピックなのですが、英語の部分から分かるように「選挙のお知らせ」でした。下線部分は順番に、ドイツ語、英語、トルコ語、イタリア語、ブルガリア語、ルーマニア語で「選挙のお知らせ」と書いてあったのでした。ただ、本文はドイツ語のみでした。

 選挙というのは、来週の日曜日に(9月13日)に私が住むNRW(ノルトライン=ヴェストファーレン)州の自治体選挙のこと。市など自治体レベルの選挙ですが、人口が多い州の選挙なので、注目を集めています。本来なら私には投票権が無いはずなのになぜ、と思ったのですが、手紙を読んでみると、市の「Integrationsamt(無理矢理訳すと「統合局」)」という移民関連のことを主にやる局の代表を選ぶということでした。この局の選挙に関しては、直接生活へ影響がある外国人に投票権があるということでしょう。こういう時に、ドイツは民主主義が本当に根付いているなあと強く感じます。

 当日、投票所へ行っての投票か事前の郵送投票選べたので、後者にしました。書類にサインしてメールで送ると、事前投票用の紙が送られてくるとのことでした。最悪紙が来なかったら、投票所へ行こうと思っていました。が、意外にも、書類はすぐ届きました。

 そもそも私は郵送の事前投票自体をやるのが初めて。代表を選ぶので、立候補者に投票するのかな、と思っていたのですが、党への投票でした。16党ぐらいリストに載っていました。主要党はほぼ立候補してましたが、聞いたことがない党もいくつかありました(自治体レベルだからでしょうか)。色々調べて私の1票をしっかり入れました。ドイツの郵便は心配なので、1週間近く余裕を持ってポストに投函(投票日3日か4日前までに投函すれば良いらしい)。ドイツでの初選挙参加、どんな結果になるか楽しみです。
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おもしろ広告+クイズの答え(前日の記事より) [2020年ドイツ]

 在宅が始まってからは、動く時間がかなり減ったので、毎日(土砂降りじゃない限り)朝に散歩、夕方に運動をするようにしています。朝の散歩は近所なので、ルートを色々変えて歩くのですが、たまに飽きてしまうこともあります。ただ、頻繁に変わる広告を見つけては、「今回はこの広告かー」と色々発見をしています。前日の記事にあったドイツ鉄道の広告も、散歩で見つけました。

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 そして最近のお気に入り、というか、面白いなあと思ったのはMac Caféの広告。ドイツでは絶対に入らないMacだけれど、コーヒー豆でなかなかセンスのある目覚めを表現しているなあと思ってしまいました。

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 これは(確か何かの)調査雑誌で見つけた広告。オーストラリアにある広告のようです。私はカンガルーを見慣れていないので、この動物1頭が居るぐらいの間隔(感覚)がよく分かりません。オーストラリアの人は見慣れていて、「あー、大人カンガルー1頭分ね」という感じになるのでしょうか。カンガルーが真横にいたら、蹴られそうですが。

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 と、色々歩いて広告を見ていますが、やっぱり目が行くのは縦書きや漢字。これは、家の近所ではなく、デュッセルドルフで見かけた日本食レストランの小さな看板。やっぱり一番見慣れている文字だからか、アルファベットよりも「営業中」という文字に目が最初に行きます。アルファベットだと、理解出来る言語であったとしても、どうしても(数秒であっても)「読む」という作業が必要になります。日本語の場合、漢字だからか、母国語だからか分かりませんか、読むというよりは、「目に飛び込んでくる」気がします。このような看板だけでなく、映画の字幕でも似たようなことを感じます。

 そして、前日の記事にあったクイズ。クイズは「○○へのあこがれ?でもこれはハンブルグ」と書かれていて、○○にどこの都市名(ドイツ国外)が入るか、というものでした。
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 答えは、ヴェネチア、でした。ハンブルグは行ったことがあるので、この写真がどこで撮影されたかなんとなく分かります。実際の場所はこんな写真の感じでは無かったと気がするので、上手いアングルで撮った、という印象です。
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国内旅行を推進? [2020年ドイツ]

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 日本でもGo Toトラベルが話題になっていましたが、ドイツではドイツ鉄道が面白い広告を掲げて、国内旅行を推進していました。海外旅行に行きたいかもしれないけれど、国内にも似たような/同じくらい魅力的な場所があるよ、ということで、一見すると海外の有名都市に見えるドイツの街を広告の背景に使っていました。例えば、この写真は「Sehnsucht nach Athen ? Aber das ist Berlin(アテネへのあこがれ?でもこれ(写真)はベルリン)」と書かれています。確かに、ベルリンと言われないと、アテネにありそうな遺跡に見えてしまいます。はっきりとは分からないけれど、多分ベルリンのあそこかな、と私は色々想像してしまいます。

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 そして、次の写真はクイズ。前の写真同様、「○○へのあこがれ?でもこれはハンブルグ」と書かれています。同じくドイツ鉄道が推進する国内旅行の広告です。一見するとドイツ国外の都市に見えそうだけど、実はドイツの街ハンブルグ、という意味です。広告の背景に使われている写真がどこの都市に見えるか、その都市名が○○に入ります(ドイツ国外の都市です)。答えは翌日の記事で!
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私の愛車 [2020年ドイツ]

 中古で購入して早5年。何度も故障部分が出てきて、そのたびに自転車屋で直してもらって使っている自転車です。私の大事な移動手段であることはもちろん、サイズがぴったり。平均的ドイツ人女性の身長より(かなり)私の背は低いので、ドイツで売っている普通の自転車サイズだと、サドルなどが高すぎて、足が地面に届きません。小さい自転車となると、折りたたみできるぐらいのサイズになるのですが、小さすぎると、自転車道を走るのにちょっと不便だったりします。今乗っている自転車は足が地面にギリギリ届くぐらいで、小さすぎないので、愛用しています。いつ壊れても良いように、2代目は購入済みなのですが、ズルズルこの愛車を使い続けています。

 どこへ行くのにもこの自転車を使うのですが、たまにちょっと不便だなあと思うことがあります。それはピザなどを注文して自分で引き取りに行く時。片手でピザの箱を持って、自転車をこいでいたのですが、やっぱり片手でこぐのは不安定。

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(こうしてピザを運ぶ)
 と思って先日ピザ屋へ行くと、衝撃でした。私同様ピザを注文して引き取りに来た人が、自転車の後ろにピザを載っけていました。写真でも分かるように、ねずみ取りのようにバッチンとなるものがサドルのすぐ後ろについています。これはどのように使ったらよいのか分からず、サドルカバーなどを私は挟んでいました。ピザの箱もこれで押さえられるのか、と気づいたときは衝撃でした!若干のカーブの遠心力でも落ちることなく(ピザは箱の中で隅に寄ってしまっていましたが)、安定してピザを家まで持ち帰ることが出来ました。
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空の旅はいつ再開できるやら [2020年ドイツ]

 今年の3月日本へ行く予定でしたが、もちろんコロナウィルスの影響で延期。出張だったので、大学が代理店を通じて、取ってくれたチケット。事情はよく分かりませんが、3月時点で、チケットのキャンセル・延期を選べたのでとりあえず9月に延期。ただ、既に4月時点で、「9月の渡航の無理だろうなあ」と思っていたので、チケットのキャンセルに動いていました。結局、チケットのキャンセルは直前まで待つ、と大学に言われたので、今月まで動きはなし。大学が直接代理店から買っているので、細かいところはよく分かりません。

 そうしていると、先日、旅行代理店から「9月の日本行き、出発、到着空港の変更」というお知らせが来ました。私の最寄り空港はデュッセルドルフ空港で、そこから成田までANAの直行便があります。ただ、3月から今日にいたってこの便は運休、そしていつ再開かも分かっていません。代理店からのメールには、ANA直行便が運休中ということで、私の持っていたチケットはJALが運航しているフランクフルト空港(私の住んでいるところから高速電車で1時間半ぐらい)から羽田直行の往復に変更された、ということでした。この連絡を機に結局、大学がチケットをキャンセルし、無事に返金されるようです。キャンセルという結果だったけれど、もし乗っていたら初めてのフランクフルト-羽田便でした。

 ちなみに、かつてはJALがデュッセルドルフ-東京の直行便を出していたようです(1980年代頃)。その便がなくなり、2014年からANAが直行便を運行するようになったようです。私はANAが大好きなので、2015年秋デュッセルドルフ空港に降りた時、勝手に親近感を感じていました(この時は、ANAの直行便を利用しなかったけれど)。早くデュッセルドルフ-成田間の便が復活できれば良いなあと思います。
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(先日、デュッセルドルフ空港のTwitterで「かつての路線」ということでJALの写真が載っていました)
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幻の料金? [2020年ドイツ]

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(よく利用するスーパーで、先日、Asahi Super Dryが販売されていました!)
 前日のwifiの話から芋づる式に思い出した話を今回はしたいと思います。ドイツのインターネットプロバイダーは、契約2年縛りがほとんど(最低2年契約しないといけない)。この2年契約が無いサービスもありますが、もちろんそれは月ごとの料金が高めに設定されています。

 2017年の夏に私は初めて、インターネットプロバイダーとの契約というものを行いました。どこの会社も色々セールをやっていて、初年度は月料金が安くなっていて、2年目から高くなるという仕組みになっています。私が契約したのは、初年度が9.99€、2年目から24.99€というサービスでした。初年度10€以下だったせいか、2年目から「高いなあ」と思ってしまいました。どこの会社も似たような料金なので、そういう料金だ、と言われればそれまでなのですが。

 そして、契約して2年(24ヶ月)経ってしばらくすると、「料金交渉が出来るらしい」という話を聞きました。「他社と比較すると、高いから契約を辞めようか考えている」みたいなことを言うと、料金を下げてくれる、とのことでした。嘘か誠か分からないけれど、とりあえず試してみることにしました。

 契約者専用のカスタマーサービスに電話したのですが、ここではまず音声認識のロボットを突破しないといけません。待ち時間を含めて20分近く経って、ようやくオペレーターと繋がることが出来ました。やる気のなさそうなオペレーターだったのですが、「ちょっと料金が高いような気がする」と言うと、慣れた感じで、「じゃあ、新しい料金提案をメールで送るので、それで良ければ返信してください」という返事が。

 電話を切ると、新しい料金が書かれた契約書が送られてきていました。初年度が17.99€、翌年から24.99€という、現在の契約を、「半・新規契約」のような形にするという内容でした。2017年からの契約を続け、3年、4年目と更新していくのではなく、再度リセットして電話した時から(再度)1年、2年目と新たな2年縛りにするという内容でした。この電話をしたのは2019年暮れだったのですが、2021年末までの2年縛り契約ということになったのでした。契約はリセットしても、モデムはそのまま、引き落とし口座もそのまま、なので、特に面倒な作業もなくスムーズでした。

 電話した後、ホームページでこのサービス(17.99€という料金)を探してみたのですが、見つからず。多分表立って出ている料金設定ではなく、「料金が高い」と言ってくる人や2年縛りの契約を再度する、という人たち向けの「裏の料金設定」のようです。食べ物や商品は、原価があって、人件費、と、ある程度料金が見えますが、インターネットの料金はあって、ないようなものなので、このようなよく分からない料金設定が出来るのでしょう。
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Wifiの不調 [2020年ドイツ]

 先日(猛暑が続いてる時期)、家でコンピュータを使いながら作業をしていると、16時頃からWifiに突然繋がらなくなりました。スマホを見ても、Wifi接続のシグナルなし。問題はインターネット/モデムかな、と思いモデム機を確認してみると、いつもより点灯しているライトの数が少ない。この日は木曜日、最悪の場合、来週までWifiは復活しないかなあと予測してしまいました。ドイツで、インターネット・プロバイダーは大手3社ほどが牛耳っているので、サービスが良くなく、作業が遅いと有名です(サービスが悪くても、3社の内どれかを利用せざるを得ないから)。特に私が使っている会社は、問題があっても、カスタマーサービスに繋がるのさえ時間がかかる、と有名です。

 週末、家のWifiを使えないだろうと見越して、まずスマホのデータ使用可能量を増やすことにしました。週末、Wifiが使えなくても、スマホのデータ通信でインターネットを確保出来るからです。データ通信量を増やす(追加料金を払ってチャージする)作業をしたのですが、スマホになかなかそれが反映されず。この時点で17時。インターネットプロバイダーより先に、スマホの会社に電話する羽目になりました。人手不足で、今はどこの会社もロボット通話がドイツでも主流です。実際のカスタマーセンターの人と話すまでに、まずロボットと「対話」しなくてはなりません。スマホ関連は、対応する「問題」の種類も多いのか、ダイヤル番号入力ではなく、音声認識です。自分の表現が、音声認識されないと、「問題を認識しませんでした」とロボットと何度もやりとりをしなくてはなりません。待ち時間も含め、15分ほどで、オペレーターの人に繋がりました。データ通信量の増加(チャージ)をしっかり確認してもらい、この通話は終了。

 そして、本題のインターネットプロバイダーへ電話。ここでも、自分の契約番号やら、問題やらをロボットに向かって話し、オペレーターに繋がるのを祈るばかり。たまに、「問題は解決できません」と言われ、オペレーターに繋がる前に切られてしまうことがあるからです。ここでも15分ほどで、オペレーターにようやく繋がりました。一応現状を説明したのですが、「問題が現状ではよく分からないので、24時間以内に技術者が確認します。インターネットを24時間内は切らないでください」と言われました。24時間以内に解決できるなら、かなり楽観的な見通し!

 と電話を切ると、大きな雷が鳴り、大雨が。結構大きかったので、電気が切れたりしないか心配でしたが、特に大きな問題はなし。そしてその1時間後、気がついたらインターネットが復活!気づいたら、だったので、正確にいつ復活したのかは分かりません。雷でインターネットが切れる、というのはありそうな話だけれど、たまたまとは言え、雷が鳴ってからインターネットが復活という不思議な状況に。原因は結局よく分からないままだけれど、無事にwifiが復活して良かったです。
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(私が住むアパートの前にある大きな通りはここ1年ほど工事をしています。昨年の冬、うちのアパートに繋がる配線を触ってしまったようで、半日電気なしということもありました。今回のWifiの不調は、工事と関係なさそうでしたが)
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猛暑対策 [2020年ドイツ]

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 日本でも猛暑が続いているようですが、ドイツでもここ2週間ほど猛暑でした。去年は39度の日が2日ほどあったけれど、今年はそこまでの日はありませんでした。ただ、35-37度近い日が1週間ほど近く続くという、夏でした。気温を見ると、「東京と大して変わらない?」という感じでした。確かに、東京ほどの湿度は無いけれど、やはり暑かったです。

 クーラーがある家庭は少ないので、色々各自で対策を取らなくてはなりません。以前の記事に書いた通り、「部屋の温度が変わらない」造りになったアパートがドイツでは多いので、「室温をどう低温に保つか」ということが鍵になります。太陽が出ているときも出来るだけ、窓を開けず、カーテンを閉めておくというのが大切です。私は去年、身をもってこれを学習しました。ちょうど39度の日、カーテンを閉めず、研究室へ行ってしまい、帰ってきたときには後の祭り、部屋が蒸し風呂状態になっていました。翌日から気温は30度以上になったにも関わらず、私の部屋は2日ほどサウナのようになっていました。今回は満を持して、カーテンを閉めていたので、30度超えが続いても、室内は結構快適でした。

 そして、夏と言えばアイス!37度の日(先週の土曜日)、ちょっと家から遠いアイス屋へ自転車で行ったのですが、通りには誰も居ませんでした。短い夏は外に出て全力で楽しむ人が多いドイツですが、さすがに37度となると外には出ないのかもしれません。私が住むエリアは厳密に言うと、乳脂肪分が多いアイスより、イタリアのようなジェラートを売っているところがほとんど。本場のジェラートと比べるとどうなのか分かりませんが、イタリア人が運営しているところも多いので、本場に近いジェラートなのかな、と勝手に思っています。ちなみに、私の家から一番近いジェラート屋さんは、イタリア・マフィア関係者が運営に関わっているようです。
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チーズをスーパーで買う [2020年ドイツ]

 週末の昼、料理を作る気力が無い時、よくチーズとパンという簡単な昼食を食べる時があります。料理で使うのはイタリアのチーズが多いですが、パンと一緒に食べるとなるとフランスやスイス産を私はよく食べます。隣国とは言え、やはりドイツでこの2ヶ国のチーズを手に入れるのはなかなか苦労します。
 
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(「フランス製」のチーズ、Géramont)
 スーパーでチーズを買うには量り売りのコーナーか、パッケージ販売の乳製品のコーナーへ行くことになります。Géramontというカマンベールのようなクリームチーズかなあと思って購入してみました。フランスのスーパーで見たことがなかったけれど、名前もフランスっぽいし、「フランスオリジナルの柔らかチーズ」と書いてあってので、試食してみることにしました。全然カマンベールっぽくなく、味に全然深みが無い(味がしない)変なチーズでした。そもそもカマンベールと書いていないのに、カマンベールを期待した私が間違いだったのですが。名前でフランスと判断した自分が浅はかだったのかもしれません。

 しばらく経って、テレビを見ていると、このチーズが話題になっていました。ARTEというドイツ、フランス2ヶ国語放送の局があって、その局でやっているKarambolageというミニコーナー(番組)があります。フランス人から見た、ドイツ、ドイツ人から見たフランスの日常を紹介するというコーナーで、私は好きでたまに見ています。そのコーナーで、あるフランス人がドイツに居た時、このチーズを「フランスのチーズ」と紹介されたけれど、全く知らないし、おいしくなかった、という話になっていました。この番組によると、確かにこのチーズは一応フランス産(フランスとドイツの国境近辺にある村)だけれど、フランスでは全く販売されず、ドイツで消費され続けているチーズ、とのことでした(フランス人は知らないチーズ)。どおりで味があんまりしない(くさくない)チーズだなあと思っていたので、この番組を見て納得してしまいました。ドイツで多く出回っているチーズはオランダ産だったり、あまりくさくないフランスのチーズが多いので、このGéramontはドイツの消費者が好むチーズなのかもしれません。もちろん、このチーズ、私の冷蔵庫に入ることはもうありません。
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