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ボローニャ散策 その3 [旅’16]

 「歩く」のが目的だった今回の旅、とにかく歩きました。結局この日歩いたのは3万歩以上!これほど歩いたのは久しぶりだったので、翌日は筋肉痛でした。

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 路地もそうですが、小さな道がたくさん。多分、外観の規則が厳しくて、やたらに道路や建物を変えることが出来ないようです。そのため、道(道路)が作られた当時には想像していなかったようなものが現代では通行しています。例えば写真のバス。これは路地を通行しているというよりは、「突っ込んでいる」という感じです。バスの運転手も相当なスキルが必要なのかもしれません(といっても、イタリア人の運転は結構荒いので、注意して横断歩道を渡らなくてはなりません)。

 また、ボローニャと言えば、ボローニャ大学(と私は思っているのですが)。1088年創立でヨーロッパでも最古の大学と言われているようです。日本はまだ鎌倉時代も始まっていません。ちなみにWikipediaで調べてみたところヨーロッパで「歴史ある」大学として有名なパリ大学は1150年創立、オックスフォード大学が1167年(ヨーロッパで3番目、イギリスで最古)、ハイデルベルク大学が1386年(ドイツ最古)。このように比較してみると、ボローニャ大学がどれほど歴史ある大学かということがよく分かります。大学は「キャンパス」のようになっているわけではなく、建物が点在していました。写真は大学の建物近辺にあるカフェです。
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(大学内の落書き)

 芸術の国、と言ってしまえばそれまでですが、大学内の建物にこのような落書きをしても良いのでしょうか。色々な意味で自由な大学なのでしょうか。
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(これも大学内。「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」みたい。)

ボローニャ散策 その2 [旅’16]

 さて、今回の旅の目的はたくさん歩くこと。毎日研究室では座っている時間が長いので、少し運動しなくてはと思い、今回の旅の移動手段は徒歩。天気も良く、また寒くなかったので、散策日よりでした。

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 残念ながらボローニャ市内の地図を持っておらず、観光案内所へたどり着くのに少し時間がかかりましたが、無事に地図をゲットし、ぐるっと市内を散策。ローマのように観光名所がいくつもあるわけではありませんが、市内に古い教会や建物が「当たり前」のように残っていて、さすがイタリアと感心してしまいました。

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 イタリアといえば、やはりPiazza、広場です。何かあるわけではないけれど、一人が集まる場所です。冬休み(クリスマス休暇後の休み)に入っているフランスの中高校生が語学研修のような感じで、たくさん来ていました。

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 また、今回の旅で初めて気づいたのですが、私は回廊が好き!ハリー・ポッターの映画にも、よく回廊が登場していて「良いなあ」と思ったのが始まりだと思います。どこへ行っても、必ず回廊の写真を撮っている気がします。例えばトリノへ行った時も、やっぱり回廊の写真を撮っていたし、今回も何枚か回廊の写真を撮っていました。なぜ好きなのか聞かれても少し困ってしまうのですが。
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ボローニャ散策 その1 [旅’16]

 2月上旬、提出物の締め切りが近くなり、発表の準備をしたり、色々煮詰まっていた時期、「学期が終わったらどこかへ行かないと!」という衝動に駆られました。天気もずっと悪くて、気分転換が必要な気がしたからです。が、どこかへ行こうと思っても、冬の今、特に思い浮かぶ場所もありませんでした。

 そこで、RyanairというヨーロッパのLCCのホームページへ。最寄りの空港から一番安く行けるところに行こう、と決め、ホームページで検索。すると、ロンドンとボローニャが片道9€。ロンドンはちょって天気が悪そうなので、ボローニャに決定。昨年の秋、イタリアへ行ったばかりですが、おいしいパスタを食べに行くのも悪くないと思い、早速チケットを購入しました。

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 まず、これが最寄りの空港、Weeze空港。LCC専用の空港と言っても良いかもしれません。私の家から距離的にはそれほど離れていないのですが、公共交通機関を使うと、家から2時間もかかりました。

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 ボローニャの宿泊施設に到着したのは21時。ビルの中にある宿泊施設なので、全くホテル/ユースホステルらしくありませんでした。到着予定時刻を事前に連絡していたのですが、なぜか受付の人が既に帰ってしまい、施設内に入れず。何度もドアをノックしていると、別の宿泊客の人がドアを開けて中に入れてくれました。

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 これが一人部屋。ただ寝るだけだったので、十分な広さでした。が、若干値段が高ような気もしました。

ベルリンへ おまけ [旅’16]

 戻りの飛行機は22時出発。講演会が終わって少し時間があったので、夕飯を食べて帰ることに。ベルリンと言えば、Currywurst(カリーブルスト)というカレー粉とケチャップがかかったソーセージがファストフードとして知られています。それ以上に「ドイツ料理」として、今根付いているのがトルコ料理。日本で言うラーメン屋やそば屋のような感じで、いたるところにトルコ料理のスタンドがあります。私がトルコ料理と聞いてイメージするのは、ケバブですが、もちろん他にもおいしいトルコ料理があります(これについては別の機会に)。ただ、ベルリンでトルコ料理といえばケバブ。インターネットで検索すると、すぐに「ベルリンでおいしいケバブ ベスト」のようなサイトが見つかります。

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(これがその「屋台」)
 一緒にベルリンへ行った友人が検索して、位置を確認して向かったのがMustafa’s Gemüse Kebapというケバブのお店。「お店」というよりは、屋台と言った方が良いかもしれません。

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 地下鉄の駅から遠くないところにあったのですが、行ってみてびっくり、見たことのあるお店だったからです。多分、日本で放映されるベルリンに関する旅番組でほとんど必ず登場するお店です。名前までは覚えていませんでしたが、店を見てすぐに分かりました。今回も結構人が並んでいたのですが、昼時は1時間近く並ぶそうです。「屋台」なので、結構回転は良さそうなのですが。ケバブを注文して、作ってもらって、近くで立ち食い、が一般的なスタイルです。結局私達は15分ぐらい並びました。味は期待通り、おいしかったです。ケバブは結構脂っこいので、味の差が大きいのですが、今回のお店は評判通りでした。
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 その後、近くの売店で「ベルリンのビール」を購入。Berliner Kindl Weiße(ベルリーナ・キンドル・ワイセ)というベルリンの白ビールです。白ビールといっても、ベルリーナ・ワイセは大抵フルーツシロップがはいっています。写真は瓶なので、色が分かりづらいですが、 赤だったり緑だったりするようです。このシロップのおかげで、とても甘酸っぱいです。一応「ビール」と呼ばれていますが、苦みは全くないので、どちらかというと「炭酸ジュース」のような感じです。私の好きなビールになりました。ちなみにこのビール、名前からも分かるように「ベルリンのビール」です。私の街のスーパーにもあるのか、探してみようと思います。
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 後日、近くのスーパーで探してみるとありました。ビールがピンクなのが分かるでしょうか?瓶は330ml、79セントでした。

 弾丸日帰りのベルリンツアーでしたが、次回行くときの良い予習になったと思います。

ベルリンへ 後半 [旅’16]

 ベルリンといえば、ベルリンの壁。この歴史的な場所へ行ってみたかったのですが、時間が足りず今回は断念。しかし、街の中にはかつて「隣国」だった東ドイツのものが取り入れられていました。

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 特に有名なのがこの「アンペルマン」。東ドイツで作られ、統一後は西ドイツのものに替わる予定だったようですが、デザインの人気(また統一後も東ドイツの物を残すという声もあったと思います)から、正式にベルリンの信号機はこのアンペルマンに。今ではベルリンの象徴のような感じで、お土産屋さんにはこのアンペルマンを使用したお土産がたくさん並んでいました。

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 「東ドイツ」象徴のTrabant(トラバント)。私はよく知らないのですが、東ドイツで生産されていた車。排気ガス規制のため、今は許可を得た車しか走っていません。観光客用のタクシーなど、限られた台数しかベルリンでは見られないそうです。

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 「チェックポイント チャーリー」に掲げられていた標識(のハガキ)です。「チャーリー」に何か特別な意味があるのかと思って調べてみると、単に「チェックポイントC」のことでした。アルファベットだけだと、発音が分かりづらいので、重要な連絡時に使う単語/名前のことです(AのAlfa、DのDeltaなど)。西ベルリン(アメリカ、イギリス、フランス)から東ベルリンへ向かう際の検問所に表示されていたようです。ベルリンのアメリカ区域から東ベルリンに入ることを告げていた標識です。上から、英語、ロシア語、フランス語、ドイツ語で書かれています。順番と言い、文字のサイズと言い、意図的なものを感じるのは私だけでしょうか・・・。

ベルリンへ 前半 [旅’16]

 イタリア旅行のことを書こうと思っていたのですが、今週日帰りでベルリンへ行ってきたので、そのことについてまず先に書いていきます。

 現在、ドイツの大学(院)生は試験中/レポート提出、春休みにちょうど入ったぐらいです。私は試験、提出物が既に終わり、一応「春休み」という状態になっています。が、まだまだ研究計画を推敲したり、本や論文を読んだりしているので、休みになったという実感が全くありません。ただ、授業が全く無いことを実感するのは、講演会へ行きやすいこと。ベルリンで、自分の研究に関する講演会があるとの情報を得たので、私の研究分野と一部関連した研究を行っている友人と行くことにしました。

 指導教官から許可を得たので、交通費等を出してもらい、いざベルリンへ!講演会1週間前にゴーサインが出たので、格安航空でベルリンへ行くことにしました。ベルリンまでは高速電車(ICE)で片道4時間。時間も(大学が出してくれるとはいえ)費用もかかるので、飛行機を選びました。ただ、出発は最寄りの空港からではなく、ボン/ケルン空港から。私が住む街から、ボン/ケルン空港まで1時間半ぐらいでしょうか。

 結果的に講演会は、期待していたものと大幅に異なり、かなりがっかりすることになりました。講演会へ行くということは、そういった予測不可能な要素も含むので仕方がないのですが。しかし、講演会は午後からだったので、ベルリンには午前中に到着。少しだけ街の中を歩き回ることができました。

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(Kanzleramt。日本で言うところの首相官邸)

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(ベルリンと言えば、ブランデンブルク門。思ったよりかなり小さかったです)

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 ベルリンの地下鉄、さすが首都とあって、かなり込み入った路線図でした。一日だけでしたが、頻繁に利用したのがこの黄色の地下鉄。昔の銀座線のような車両です。

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 そして窓には、ブランデンブルク門の絵が描かれていました。

 かなりの強行日程だったので、本当にベルリンを「少し」見ただけでした。第一印象としては、首都らしくない街、でした。歴史的な理由が大きく影響しているのですが、パリや東京のような一極集中の首都という感じはしませんでした。オーストラリアの首都、キャンベラのような感じでした(首都を決めた当時、オーストラリアの大都市はシドニーとメルボルン。いざ首都を決める段階になると両都市も譲らず、結局両都市の間にあるキャンベラが首都となったようです)。