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慣れることと慣れないこと [ドイツでの生活]

 先日、友人と話しをしていて、日本のフィールドワークから戻ってきてもう2年近くが経とうとしています。つまり、今のアパートに住んでいるのがもう2年ということです。慣れてきたことも増えましたが、まだまだ慣れないこともあります。

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 まず慣れないのは、日照時間。冬の日照時間の短さには未だに慣れません。ただ、今はようやくサマータイムになり、日がどんどん長くなって私の好きな夏に確実に近づいてきています。朝も夕方も結構明るいので、自転車の明かりを付けなくて済むようになりました。例えば、上の写真は夕方/夜に撮影したのですが、一体何時でしょう?答えはこの記事の下に書きたいと思います。

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 (左から食器用洗剤、トイレ掃除洗剤、洗濯洗剤)慣れてきたのは、生活用品、必需品です。2年も経つと、大体どんな商品があるということが分かってきて、買い物もスムーズになった気がします。2年、それ以上にドイツに来たときから私が愛用しているのが、「カエル」マークです。Frosch(ドイツ語で「カエル」)というブランドなのですが、環境に良い/体に優しいが売りになっています。この食器洗剤を使ったのがきっかけで、洗濯/掃除はこのブランドの商品を使っています。洗えているかどうか分からないので、私はゴム手袋をしないで食器洗いをするのですが、この洗剤だと手があまり荒れなくてすみます。一時別のアパートに住んでいた時、その部屋にあった別の食洗剤を使ったら見事に手が荒れました。ドイツの洗剤(ウェットティッシュなども含め)、強いものは香りも含め、本当に強いので、自分に合った物を見つけるには試行錯誤が必要です。いくつか試して、結局洗濯、掃除系の洗剤はこの「カエル」ブランドに落ち着きました。

 さて、最初の写真の答えですが、撮影したのは、2週間ほど前の20時54分でした。21時頃でも明るい日が増えてきました。
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2回目の滞在許可証更新 その6 [ドイツでの生活]

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(ドイツも少しずつ春らしくなってきました)
 心配しながら、ドイツを出国したのですが、楽しい日本での滞在でそんな心配はあっという間に吹き飛んでしまいました。そしてドイツへ戻る数日前、外国人局からメールが来ていました。「証明写真、パスポート、100€の申請料を持って以下の日に外国人局へ来て下さい」という内容でした。申請料を持ってこい、という場合、大抵、書類に問題が無かったということなので、一安心でした。

 そしてドイツへの再入国も全く問題なし。普段であれば、(世間話では無く)「なぜドイツに滞在しているの?」ということを聞かれるのですが、今回はその質問さえもありませんでした。ドイツへ戻ってきて数日後に、外国人局との予約があったのですが、これもスムーズでした。申請料を払って、指紋をデジタル登録。あまり快適ではない思いをする外国人局に、100€(1万2000円ぐらい)も払うのか、と思ってしまいましたが、仕方ありません。これまでは奨学金受給生だからなのか、申請料は免除されていました。今後、私は、労働用の滞在許可証に切り替わるので、その免除が無くなってしまうようです。この申請料、高いなーと思っていたのですが、記憶が正しければ、フランスでも似たような金額を払っていました。ちなみにイギリスはこの値段の3倍以上するようです。

 この日の手続きを終え、ようやく滞在許可証がもらえる、と安心しきっていたら、担当者から最後の一言。「このデータ(指紋等)をベルリンに送って、それからカードがここの外国人局に送られてくるから。カード到着までに、6週間ぐらいかかるね」とのこと。自宅への郵送と外国人局で直接受け渡しを選べるのですが、私は迷うことなく外国人局で引き取り(ドイツ郵便はあまり信用できないので)。6週間後というと、5月中旬頃なのですが、仮の滞在許可証が切れるのが同じくらいの5月中旬。無事この滞在許可証が切れる前に、新しいものを受け取れると良いのですが。最後の最後まで、私を悩ませてくれる外国人局でした。
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2回目の滞在許可証更新 その5 [ドイツでの生活]

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(ドイツへ戻ってくる時の機内食)
 時系列が少し前後してしまいますが(前回この記事を書いた時から時間も経っていますが)、日本へ帰国する前(と言っても2月)、ドイツの(私の住んでいる街の)外国人局へ私は出向いていました。手続きの予約が残念ながらあったわけではなく、手続きの催促でした。以前、外国人局へ行った際は手続きに時間がかかるから、と、「仮の滞在許可証」をもらっていました。その期限が2月中旬にせまっていたのでした。博士論文の提出期限もこの時期に設定し、その手続きも並行して行っていたので、2月中旬が本当に忙しかったです。

 確か期限が切れる2日ぐらい前に催促へ行ったのですが、受付で手続きをしようとすると「あなたの書類を扱っている人はしばらく病欠です」と言われてしまいました。担当者以外手続きをしてくれないのか、と聞いてみたのですが、「病欠がいつ頃まで続くかによるので、分かりません」と言われるだけ。仮の滞在許可証とは言え、期限が数日で切れてしまうので、再度、仮の滞在許可証を発行してもらうことになりました。

 手続きが少しでも早くならないかと(日本へ行く前に手続きを終わらせたかった)、大学の人事部に聞いてみることに。大学の人事部も早く私の滞在許可証のコピーが欲しいようで、何度か催促されたので、人事部に聞いてみることに。すると、人事部の国際部のようなところから連絡があって、「外国人局に問い合わせたところ、以下の書類が揃っていないため、正式な滞在許可証が出来ていません」というメールが来ました。早速その「足りない書類」と言われるものを確認してみると、全て私が昨年12月に提出したものばかり!外国人局でコピーまでしていたのに、その書類はどこいったのでしょうか。これにはちょっとうんざりでした。結局、国際部の人も「担当者の病欠があけるまで待ってください」と言ってきただけでした。

 結局、3月はこの仮の滞在許可証を持ってドイツを出国しました。出国は問題ないのですが、再入国できるかは若干心配でした。この仮の滞在許可証、申請者(私)に落ち度があって発行してもらった場合、ドイツ外へ出ることが出来ません。ただ、今回は完全に外国人局側の事情なので、私は(原則)ドイツ国外へ出ることは出来ます。ただ、再入国の際何か言われないかな−、と若干心配しながらドイツを出国したのでした。
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ドイツで就職 その7 [ドイツでの生活]

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(2月下旬、18時30分。ドイツも日が少しずつ長くなってきました)
 さて、給料の半分以上が税金でびっくりした私は税務署へ問い合わせてみることに。税務署は問い合わせが複雑そうだったので、教授の秘書の人に頼んで、問い合わせてもらいました。私の給与明細を見た彼女は、「確かに税金多いね」と言っていました。税金の多さ以外に私が気になった点は2点。

 まずは、宗教税が徴収されていること。ドイツで宗教税とは、キリスト教会への税金。(このご時世特に払いたくないと思っている宗教の)税が徴収されているのか、かなり驚きでした。

 ドイツで住民登録をする際、名前、生年月日などの基本情報以外に、宗教も聞かれます。フランスやスイスで、宗教の話題はタブーなので、公共の場で宗教を聞かれたことはありません。そのため、ドイツに来て、宗教を聞かれた時はかなりびっくりしました。私の国籍から、受付では「仏教徒?」と聞かれたのですが、私は「無し」と答えておきました。「無宗教(atheismus)」という選択肢もあったのですが、「無宗教(atheismus)」というほど、神の存在を信じていないわけでもないし、と思い、「無し」と書いてもらいました。この登録で、「キリスト教」と答えた(自己申告ですが)人は、ドイツで働く際、「宗教税」なるものが給料から天引きされます。

 次に私が違和感を感じたのは、税金クラス。ドイツには6つ、税金のクラスがあって、主に、結婚しているか、子供が居るか、扶養家族が居るかどうか、等でクラスが分かれます。私は独身、子供無しの、「クラスI」という分類に入っています。それなのになぜか、最初の月の税クラスは「VI」、つまり兼業をしているクラス。このVIというクラスが一番税金を多く取られます。どおりで、徴収された税金の額が多かったわけでした。

 結局手違い、ということで、私は一安心。このような手違いがあったのは、税番号を私がまだ持っていなかったから。給料をもらう立場になると、税務署へ行って、「税番号」というものを発行してもらいます。最初の月の給料をもらう際、私はまだこの税番号を持っていませんでした。そのため、税務署はドイツの多数派であるキリスト教、最大限税金を取れるクラスに私を振り分けたのだと思います。無事、税番号を送ると、私の登録情報を訂正してくれ、払いすぎた税金もしっかり払い戻してくれました。

 ちなみに、宗教税以外に面白いと思った税金は、「Solidaritätszuschlag(連帯税)」。これは旧東ドイツ側のインフラ整備などに使われる税金。これは旧東側を含め、ドイツで働く人全員が払う税金です。何度もこの税を廃止する議論が出ているようですが、今のところまだ存在している税金。統一から30年経ったとは言え、まだまだ旧東側と西側の貧富の差は大きいので、その差を無くしていくため「連帯して」払っていく税ということでしょうか。ちなみに私の給料からは毎月30€ほどが、「連帯税」が支払われていました。
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ドイツのカーニバルと帰国 [ドイツでの生活]

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(私が住む街の中心でも仮装した人達が)
 2月の末から、3月最初の週は、カーニバル。ドイツでは祝う地域と、そうではない場所があるのですが、私が住んでいる場所はカーニバルをかなり大きく祝う場所(ドイツのカーニバルで有名な場所というとケルンなどです)。3月の最初の週末は色々なところで、仮装をした人達のパレードがありました。宗教的な意味では、断食に備える前の「お祭り」、断食、そしてイースター(復活祭)のためのお祭りがカーニバルだと思いますが、今ではすっかりそんな意味もほとんど無くなり、仮装してお酒を飲む、日になっています(日本のハローウィーンに近いのでしょうか)。カーニバル後の道/自転車道は、お酒の瓶などが転がったりして汚くなるので、私はあまり好きな祝日ではありません(私の家の近くはパレードがある日、通行規制が入ります)。

 今年は3月1日の金曜午後からカーニバルが始まり、4日月曜は半祝日(スーパー等は半日営業、全日閉まっているところも多かった)、6日水曜の「灰の水曜」まで祝日が続きます。水曜は祝日ではないのですが、この日ぐらいまでお休みを取る人が多いです。大学の職員向けにも、「月曜は祝日」というメールが来ていました。ただ、3月1日の金曜を休みにするかどうかは、敢えて触れておらず、休みになるのかは、グレーゾーンでした。グレーゾーンということで、教授の秘書のほとんどは金曜からお休み。こういうところは、さすがドイツ!金曜から翌週の火曜ぐらいまで、大学の事務作業が停止していました。

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(海外用ソケット購入)
 事務作業が停止期間後、私は久々の日本へ!事務機関がほとんど機能しないため、自分がやりたいことが進みませんでしたが(滞在許可証の延長手続き等々)、自分がやるべきことは片付けて帰国です。前回フィールドワークで日本へ行った際、当たり前ですが、ドイツから日本の往復便で行きました。ドイツから日本へ一時的に行く、ということが当時はよく分かっておらず、持って行き忘れた物もありました。例えば、電気ソケット。自分が持っている電子製品はヨーロッパ式ソケットのものが多いのに、日本出力ソケットを持って行くのを忘れました。パソコンは、apple商品用のソケットが色々入っているセットをそのまま持って行ったので、問題ではありませんでした。ただ、ドイツの携帯は充電出来ず、乗り換えのヘルシンキ空港で充電しました。今回は満を持して、ヨーロッパ式ソケット入力、出力日本式をしっかり購入しました。

 またドイツの旅行保険というものにも今回申し込みました。前回は長期で日本に居たので、日本の保険証を持っていたのですが、今回は短期滞在。日本へ行く際、旅行保険に入ったことが無いので、不思議な感じでした(日本を出る際の旅行保険には何度も入りましたが)。ドイツからすると、日本は「(医療費が高いアメリカを除いた)その他海外」という場所になるのですが、保険の種類が多くてびっくりしました。旅行期間の保険はもちろん、1年保険というのもありました。年間決まった額を払い、その期間合計50日間、海外での保険としてカバーされるという方法です。単発で何度も海外旅行をする人は、この保険を使うのだと思います。
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ドイツで就職 その6 [ドイツでの生活]

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(ケルンに新しく出来た、でもあまり人気は無い線の地下鉄駅。何もありません)
 2015年に、ドイツで博士課程を始めて、もう3年が経ちました。在籍中は、ドイツの教育省から出ている奨学金をもらって、生活をし、フィールドワークへ行くことが出来ました。ドイツにほぼ初めて来た、非EU圏外出身の私によく奨学金(つまりドイツの税金)をくれたなあと当時は思っていました。授業料は無し、大学手数料(毎学期300€ぐらい)を3年近く払うだけ。この外国人への奨学金ついては、ドイツを限らず、様々なEU諸国(そして日本)で色々議論があります。ただ、私は学部、大学院と色々な国の給付型の奨学金をもらってここまで来たので、チャンスという意味で、このような奨学金は良いなあと思っていました。もちろん、奨学金を数年受けて、その学生が自国へ戻る(戻らざるを得ない)状況/政策があるというのも事実ですが。

 今回、ドイツの大学で働くことになり、私もドイツで(今年の1月から)納税者となりました。今まで奨学金を受けていた分を払う/次の世代に払う、という意味でしょうか。そして、1月末、初めて給与明細をもらったのですが、税金が思った以上に高くてびっくりしました。ドイツの税金(公共機関で働いている人達に対しては特に)は高い、と聞いてはいたのですが、それ以上でした。十分生活出来るぐらいの給料が手元に残ると思ったら、生活費ギリギリぐらいでした(半分が税金)。事前に計算していた額とかなり異なるので、州の税務署に問い合わせてみることにしました。
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ドイツで就職 その5 [ドイツでの生活]

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(1月からは、新しいオフィスに引っ越し。右側が私の席)
 無事、面接が終わり、大学に雇ってもらうための事務手続きが始まりました。これが思った以上に長い!これまで3年間、大学からお金をもらっていたとは言え、奨学金だったので、あまり複雑な作業は特にありませんでした。今回は、労働契約を大学と結ぶということで、色々書類を用意することになりました。その中で、印象に残った書類について少し書いていきたいと思います。

 人事部の人からのメールにまず書かれていたのが、「市役所へ行って、犯罪履歴書を取ってきて下さい」ということでした。犯罪を過去に犯したことがないか、確認のための作業だと思うのですが、今までこんな書類を申請したことがないので、最初このメールを読んだ時は、「犯罪履歴?」とちょっとびっくりしてしまいました。市役所へ行って、申請料金を払い(17€ぐらい)、市役所が州警察に頼んで書類を発行してもらい、直接雇い主(大学)に送ってくれるという仕組みの様です。なので、私は直接この書類を見ていないので、どんな様式なのかは全く分かりません。犯罪を犯した記憶も無いし、無事大学に雇ってもらっているので、問題はなかったと思います。ただ、この書類を申請する際、「もし手違いで何か書かれていたらどうしよう」と思ったのは事実。

 次に用意しろ、と言われた書類が「出生証明書(Geburtsbescheinigung)」。ドイツ語だけを読むと、まさに「生まれたことを証明」するための書類。国籍を問わず大学では人を雇っているのになぜこのような書類が必要なのか、よく分かりませんでした。周りのドイツ人に聞いてみると、この書類には両親の名前、自分の誕生日、生まれた場所が書かれていて、通常病院から取り寄せる、とのこと。日本だと戸籍がこの役割を果たしているので、最悪の場合、戸籍抄本を取り寄せて、法的翻訳(「翻訳が正しい」という判子を領事館に押してもらう)をすれば良いだろうと思っていました。ただ、この法的翻訳、値段が意外とかかります。フランス語の法的翻訳(日本語からフランス語)をやってもらったことがあるのですが、確か1枚5000円ぐらいかかりました。ドイツ語でもそれぐらいかかってしまうのかなあと思い、とりえあず領事館へ電話してみることに。

 「大学で働くことになり、自分が生まれたことを証明する証明書が必要なんですが」と切り出すと、領事館の人は「あー、出生証明書ですねー」と答えてくれました。ドイツで仕事に就く際、当たり前の様に求められる書類の一つなのでしょうか。戸籍抄本を持ってくれば、直接訳して、ドイツ語で出生証明書を作ってくれるとのことでした。私は本籍が北海道のため、母に頼んで申請してもらい、日本から送ってもらうことに。領事館に頼み、3日ほどでこの書類が出来上がりました(10€でした)。実際作ってもらった書類を見ると、自分の名前、生年月日、生まれた場所、両親の名前が書かれているだけ。正に「自分が生まれたことを証明する」書類でした。

 提出する以外にも、記入する書類というのも多くありました。公務員(のような感じ)になるので、「不正をしない」等、自分はこれから家を買うのか、というぐらいたくさんサインをしました。自分が在籍する大学で働くので、今まで使っていた図書館のカードなどは、そのまま継続して利用出来ることになりました。そういった意味ではスムーズに移行が出来ました。
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ドイツで就職 その4 [ドイツでの生活]

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(ワークショップで行った別の大学のおしゃれなカフェ)

 指導教官から仕事の話を聞いたのが、6月、そしてその仕事への応募要項が出たのが8月でした。私も正式に応募をしなくてはならず、書類を用意し始めました。要項には「必要書類」としか書いておらず(ドイツではこう書くことが多いらしい)、何を用意したらよいのか分からないので、先輩に聞いて必要書類を揃えました。履歴書、志望動機、研究計画/まとめでした。英語でこれらの書類を用意しても良いと言われていたのですが、人事部の印象が良くなるように、ドイツ語でも履歴書と志望動機書は用意しました。ヨーロッパで仕事の応募はほとんどしたことがないので、先輩に手伝ってもらいながら用意しました。この時は、(自分で設定したものですが)博士論文第一稿の締め切りもあったので、あっという間の8月でした。

 これはドイツ独自というか、ドイツでよく見かけるのがトレーニングの証明書。1日、2日かけて行われるトレーニングやワークショップ(例えばプレゼンの仕方等)に参加すると、最終日に必ず「トレーニング修了 証明書」と言われる物を渡されます。学部やプログラムの責任者のサイン入りだったりして、かなり正式に見える証明書がもらえます。日本でもよく見かける証明書ですが、ドイツでもよくもらうので「何のためなのかな?」と思っていました。今回、このポストへの応募を経験して、この証明書が仕事応募の際のためだということに気づかされました。どういうスキルがあるかということを、履歴書にも書くのですが、その証明書として、応募書類と一緒に送るようです。書類を準備している時、先輩に「何かワークショップに参加した証明書とかも付けて送ると良いよ」と言われ、「このためか!」と気づいたのでした。

 書類を送り、そして面接もありました。指導教官との面接だったのですが、それでもやっぱり緊張しました。志望理由はあまり聞かれず、自分の研究についての話でした。仕事の面接というよりかは、自分の博士論文進捗状況についての話が多い「面接」でした。
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ドイツで就職 その3 [ドイツでの生活]

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(ドイツのスーパーで見かける「Hokkaido」という種類のかぼちゃ。私の中で冬定番のかぼちゃスープによく使います)

 2018年3月、私にとって第一の難関だった序論章を指導教官に送りました。すると、送ってすぐにその教授から「もしかしたら、奨学金切れた後、仕事をあげられるかもしれない」というメールをもらいました。どんな仕事かよく分からなかったのですが、それに関する詳しい情報はもらえず、悶々とする3月を過ごしました。4-5月は別の章に取りかかり、また6月に指導教官とミーティングがありました。

 そして6月のミーティングで、仕事に関する話を少しだけ詳しく聞くことが出来ました。指導教官の研究室のポストが空くから、そこに就かないか、という話でした。私は迷わず、受けることにしました。これでしばらくは滞在許可証の心配をしなくて済む、と安心しました(結局、契約書を作るのにかなり時間がかかり、滞在許可証で悩まされる日は続くのですが)。そして、仕事の話を少しした後は、私の論文の話。難関だと思っていただけあり、序論章を書き直し、と指示でした(はっきりしない部分が多いから)。飴と鞭の使い方が上手な指導教官なのでした。
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ドイツで就職 その2 [ドイツでの生活]

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(スイスのホストファミリーへのお土産。ドイツということでビール)

 2018年1月にミーティングがあり、自分の論文に関することを一通り話して、少し早いけれど、奨学金延長に関する話もしました(どんな手続きが必要なのか等々)。その時に、学位を取った後の話もしてみました。就職、というものがドイツにはそもそも無いけれど、博士号を取った後、どのように職探しをするのかというのが私にはよく想像出来なかったからです。ポストに空きが出ると応募する、ということはなんとなく分かっていたのですが、博士論文を書いている途中で、いつ頃から応募するのが良いのか、というタイミングはよく分からずに居ました。

 職探しに関する質問をすると、指導教官が逆に私に聞いたのは、「自分の国(つまり日本)に戻って仕事をしたいか?」ということでした。私は当時(というか今も)日本に帰ることは考えていなかったので、「ドイツを含め、ヨーロッパ(の研究職/大学院)に残りたい」ということを伝えました。ヨーロッパだと、博士論文の結論章がせめて書けてないと応募は早すぎると言われました。結論章があると、どんな研究をしてきたのか、今後どんな研究をしたいのか、ということが相手方にも提示出来るから、というのが理由だと思います。2018年の秋頃に結論含めた第一稿が出来る予定だったので、その頃まではまず論文の完成を急ごう、とこのミーティングを終えた私は決めたのでした。
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