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滞在許可証   [留学準備]

 フランスにもう到着していますが、まだ留学準備に関しての記事がいくつかあります。このブログは自分の備忘録も兼ねているので、アップしておきす。

 フランスに到着してから手続きをする、「長期滞在許可証」。ヨーロッパで成人年齢の18歳以上で3ヶ月以上フランスに滞在する場合(主にEU圏外出身の場合)、この許可証が必要です。ビザの申請より、用意する書類は少なくて済みます。フランスで受ける健康診断書、ビザのついたパスポート、戸籍抄本(公式翻訳付き)。この3つを持って、OFIIと呼ばれる移民局のようなところへ行きます。この許可書をもらって、初めて合法的に3ヶ月以上滞在できます。

 この許可証が必要な理由が、私にはもう1つあります。フランスの住居補助である、CAF(Caisses d’Allocations Familiales)をもらうためです。簡単に言うと、CAFは生活費(住居費)を一部払ってくれるという制度です。1年であっても私はフランスの「学生」になるので、他のフランス人学生などと同じように支給される権利がある、というわけです。フランス人によると、CAFは「支給する義務はないけれど、申請を拒否する(正当な理由がない限り)権利はない」そうです。外国人でも支給してくれるのは、かなりありがたく感じます。子供の数、結婚しているか、していないか、学生かなど個人の事情によって、もらえる額が異なります。この手続きも相当時間がかかるみたいですが、さかのぼってもらえるそうなので、申請してみようと思います。さすが、フランス!と思います。

 次回はいよいよ、科目登録についてです。

Au revoir le Japon! [留学準備]

 今夜午後8時50分頃に、成田を出発してパリへ向かいます。直行便のチケットは取ることができなかったので、アブダビ経由です。20時間近く、飛行機に乗ることになりますが、楽しみです。

 昨夜は荷造りに苦労していました。物を入れては出して、を繰り返していました。個人的には、物をあまり持っている方ではないと思うのですが、悪戦苦闘しました。午前3時、なんとか終わりました。

 それでは、行ってきます!

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滞在許可証 [留学準備]

フランスに到着してから手続きをする、「滞在許可証」。成人年齢の18歳以上で3ヶ月以上フランスに滞在する場合、この許可証が必要です。ビザの申請より、用意する書類は少なくて済みます。フランスで受ける健康診断書、ビザのついたパスポート、戸籍抄本(公式翻訳付き)。この3つを持って、OFIIと呼ばれる移民局のようなところへ行きます。この許可書をもらって、初めて合法的に3ヶ月以上滞在できます。
 
この許可証が必要な理由が、私にはもう1つ理由があります。フランスの社会保障の一つ、CAFをもらうためです。1年であっても私はフランスの「学生」になるので、他の学生と同じ社会保障を受ける権利がある、という訳です。簡単に言うと、CAFは生活費(住居費)を一部払ってくれるという制度です。子供の数、結婚しているか、していないか、学生かなど個人の事情によって、もらえる額が異なります。この手続きも相当時間がかかるみたいですが、さかのぼってもらえるそうなので、申請してみようと思います。さすが、社会保障の充実したフランス!と思います。

 次回はいよいよ、科目登録についてです。

ビザ取得 [留学準備]

 今回は書類手続きで最難関のビザ申請についてです。前回フランスへ行ったときは、未成年、かつ団体で行ったのでJTBに代理申請してもらいました。注射をしたり、戸籍謄本をとったり、色々やることがあったので、今回もそれをやると思うと、気が遠くなりそうでした。しかし、当時と比べて大きく違うのは、自分が法律上「成人」になったこと。そのため、未成年の時より手続きが簡単になったのです。年を取るのもなかなか悪くないな、と思った瞬間でした。

 まず、ビザ申請手続きにおいて、フランス大使館に直接は頼めません。まずCampus Franceというところに1万5000円払って、細かい手続きをします(志望理由、高校までの学歴など)。交換留学なので、いくつかの手続きは免除されますが、その他色々なことをコンピュータで入力していきます。このような手続きでは、「なぜ」という質問をすると疲れてしまうので、なるべく自問自答しないようにしました。好奇心旺盛の私にとっては、かなり厳しいことでしたが。

 特に大変だったのが、フランス到着後3ヶ月間の滞在先に関する書類。一番手っ取り早いのが、ホテルを3ヶ月分予約して、その予約書を提出すること。しかし、そんなお金は自分にないので、先日見つけた滞在先に頼まなくてはなりません。また、彼女の家に入れるのは、8月29日から。フランスに到着する17日から29日までは、友人のおばさんのアパートで生活することになります。もちろん、この短期間分の滞在先も書類を提出しなくてはなりません。1ヶ月いくらで滞在させるのか、家主の身分証明書、一ヶ月分の支払い書の(電気代、電話代など。住所確認のため)コピーなどをそろえる必要がありました。やっとのことで、書類を揃えて緊張しながら大使館へ向かいました。

 予約をしていったのに、30分待ちました。これが、フランス方式。行政手続きは、かなり時間がかかります。日本にあっても、フランス大使館はフランスなので。神経質に自分の持ってきた書類を確認していると、自分の番。色々やりとりをしていると、書類ミスが。「自分のビザ申請は拒絶されるのか?」とかなり焦りました。問題は家主との契約書。契約の内容に問題はなかったのですが、いつこの契約書が書かれたかの日付が欠けていたのでした。自分はフランスに行けなくなるのか、とまでも考えましたが、かなりある書類ミスのようで、この書類だけ、大使館に送り返してくれればよい、と言われました。ちょっと一安心。

 早速、自分の滞在先に連絡をして、至急送ってもらうことにしました。届くとすぐに、大使館へ送りました。大使館に届いても、全く連絡が来ないので、ドキドキしていました。大使館へ連絡をとる方法はほとんどありません。まず電話で連絡はできません。メールを出しても、緊急性の高い順に返事を出すので、ほとんどの場合返事が返ってきません。とにかく待つのみです。そして7月中旬、ようやくビザが届きました。フランスに合法的に滞在するには、パスポートとビザ、そして「長期滞在許可証」という証明書が必要です。この証明書は、現地に行ってからの手続きになります。

 次回はこの許可証についてです。

住居探し [留学準備]

 衣食住、と言われるように、住居は生きていくのに欠かせません。しかし、交換留学で1年行く、となると、住居は一番見つけるのが難しいかもしれません。どの国でも、外国人がアパートに住むことに関して、評判は悪いもの。ましてや、交換留学なので最長1年しか滞在しません。だから留学生は毎年コネやインターネット上の情報などと使って、色々住居探しに苦労するらしいです。私は更に予算的制限も(かなり)あるので、早い内によい住居を探さなくてはなりませんでした。パリだと危ない地域もあるので、そんな場所は出来れば避けたいなあ、と思いつつ色々探してみました。

 まずは、自分でインターネット上で情報収集をしました。パリの土地勘が全くないので、とりあえず大学近辺のアパートやstudio(一室住戸・居間、食堂、寝室兼)を見てみました。家賃だけでも10万円するものばかりでした。学生街なのに、なぜ高いんだろう。そういえば、早稲田大学もコロンビア大学近辺も家賃が高いので、納得。要するに、住居に関しては、学生街、などということはあまり関係ないということでした。もっとインターネットで探せば、あったのかもしれません。しかし、私はどうもインターネットというものを100パーセント信用できないので、全ての手続きをインターネット上で行うのには尻込みしてしまいました。ドイツやスペインなどフランスの近くに住んでいる人は、「週末にちょっと住居探し」と言うことが出来るのだと思いますが、日本に住んでいるとなかなか難しいです。だから、インターネットに載っている写真を頼ることしかできません。ということで、インターネットでの住居探しは断念。学校がある地域の大体の物価を知ることができたので、よしとしました。

 次に、フランスにいる友人に頼んでみました。しかし、パリに知り合いが居る人はほとんどいませんでした。また、パリだと住居は高くつくので、学生を一人受け入れるだけの余裕がある人もあまり居ません。フランス人のコネは諦めて、別の方法を使う事にしました。

 最後に頼ったのが、日本人のコネ。1年生の時に取ったフランス語の授業で一緒だった子が、パリ政治学院へ留学し、一般家庭に滞在していたことを思い出しました。一般家庭に滞在するとなると、少しは安くなるのではないか、と思いました。早速メールで連絡を取ってみると、学校から徒歩15~20分のところで、600ユーロ(電気代、水道代込み。洗濯もしてくれる。ベッド、シャワー、トイレ、インターネット接続環境付き)。家賃だけで10万円もする場所とは思えない、安さでした。今は、別の早稲田からの学生が滞在しているということだったので、その子と連絡を取り、家主さんに頼んでもらいました。私の知る限り過去に早稲田からの学生3人が、その家に滞在していました。

 私が高校生の時に経験した交換留学では、田舎の家庭にお世話になりました。今回は都会です。パリに住む人が一体どんな生活をしているのか、1年間見ることができそうなので楽しみです。ただ、食事はついていないので、自分で作らなくてはなりません。一人暮らしを始めたときの良い練習になるかな。住居探しを経て、人脈の重要さを実感しました。

 次回は、合法的に滞在するのに必要なVISAの手続きについて。

大学内の留学選抜試験突破まで [留学準備]

 今回は、大学内の留学選抜試験についてです。

 私が居る学部では、通常2年目の秋(4学期目)から留学が始まります。そこから1年過ごし、3年の夏(5学期目を終えて)に帰ってくるという形が一般的です。そのため、1学期目の成績やTOEFLのスコアを元に、2学期(1年秋)に留学選抜試験が行われます。日本人はほぼ全員留学が必須なのですが、この選抜試験を通らなければ留学へ行くことができません。オックスフォード大学やコロンビア大学などは毎年激戦だと言われています。パリ政治学院も激戦といわれているらしいのですが、本当のところはよく分かりません。この大学、応募できるのが4学期(2年間)を終えた学生のみ。2年分の学力をつけた学生しか受け入れない、ということです。私は同級生とは1年遅れて、出願することにしました。友達からは「就職に遅れが出る!」など色々反対もされました。また自分の同級生と同じ時期に出願をしないでいると、学部事務所から「日本人は留学が必須なのに、今回出願しなかった理由を述べよ」という手紙も届き、少し慌てました。

 大学内での選考では、語学力、先生からの推薦書、成績、志望理由書などを基準に審査されます。選抜試験まで残された間は、語学力を上げることと良い成績を取り続けることに集中しました。すると、あっという間に、選考試験の日がやってきました。非英語圏へ留学する人には全員面接が課されます。私はフランス語圏へ留学するので、日本人とフランス人の教授と面接でした。フランス人の教授はなんと、私のフランス語の先生。お互いによく知っているので、教授も「何を聞こうかな」と冗談なのか本音なのか、よく分からないことを言っていました。

 面接を終えて、選抜試験は全て終了。後は、結果を待つのみでした。長い3週間だったけれど、無事に合格。でも合格は単なる通過点。1年後にしっかり留学を始めるには、まだまだ準備がたくさんありました。どうやってお金を工面するか(パリで生活をすることになるので、現在の千葉での生活より高くつく)、私の苦手な書類手続きや科目登録などなど。

次回は、自分が最初に行った準備、住居探しです。

パリ政治学院を目指すまで   [留学準備]

 来週(2011.08.17)からフランスへ渡ることになりました。1年間パリ政治学院というところで、勉強してきます。将来フランス(語圏)にまた渡るであろう自分自身の備忘録のために、1年前の準備段階から、書き綴って行こうと思います。

 今回は、パリ政治学院志望までの、段階。高校生の時、交換留学で1年フランスに滞在しました。それ以来、大学ではまたフランスへ戻ることばかり考えていました。もちろん、受験でも「フランスへ出来るだけ長く滞在できる」大学を選びました。1年浪人を経験し、無事、早稲田大学の国際教養学部に合格しました。この大学と秋田の国際教養大学がカリキュラムの中に1年の留学が組み込まれていました(またフランスの提携校もいくつかありました)。しかし、私は大学以外にも日仏学院(フランス語を勉強できる学校)に行くことを考えていたので、日仏学院(またはアリアンス・フランセーズ)のない秋田は選択肢から除外。そして、2009年4月から早稲田での学生生活が始まりました。

 入学すると同時に、色々調べてみると、自分の勉強したい国際関係学は「政治学院」(Sciences-Po)と呼ばれるところで勉強できそうだ、ということが分かってきました。この「政治学院」と呼ばれる学校は、大学とは少し異なります。フランスではバカロレアと呼ばれる高校卒業時に受ける試験に合格すれば、誰でも大学へ行けます(※ただし、大学に行けるだけで、学士を取れるかは別。日本のように、大学へ入学したらそのまま卒業できるなんて甘いことはありません。そのため、1年次の落第率は20パーセントとも言われています)。だから、どこの大学へ行っても、大差はありません。もちろん、パリにあるソルボンヌ大学などは別格ですが。

 そのバカロレアで高得点を取り、希望する学生はプレパという準備クラスに入り、grandes écolesと呼ばれるエリート校への入学準備をします。準備クラスで勉強したからと言って、全員がエリート校へ入れるとは限れません。しかし、この2年は大学2年分に匹敵するので、エリート校へ入らなくても、大学3年へそのまま編入できます。フランスで大学は3年間なので、こういった学生は1年大学で過ごして、そのまま卒業という形になります。逆にエリート校へ入学した学生はそこで更に約2年を過ごして、修士または就職という形になります。この学校を卒業した学生にとって、就職難はどこ吹く風、という感じだそうです(フランス人の学生のみ)。

 このような説明を聞くと、「政治学院とはすごいところなんだな」と感じました。最初は、自分の住んでいたところに近いグルノーブルにしようと思ったのですが、政治学院の中でもパリが一番優秀だ、と聞きました。目指すなら、トップを目指そうということでパリ政治学院に決めました(また奨学金もあったので)。

次回は、大学内の選考試験についてです。



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