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珍しくワイン試飲会 前編 [2023年ドイツ]

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(ワイン生産を支えるライン川、リューデスハイムのワイン畑)
 先日、フランクフルトの近く、リューデスハイム、というところへ行ってきました。ライン川近くの街なのですが、ワインの産地としても有名です。デュッセルドルフもライン川が流れているけれど、同じライン川でもこんなに違うか、というぐらい、ワイン畑が広がっていました。ほとんどワインの試飲などやらない私ですが、この日は珍しく3杯(正確には、ワイングラス1杯、デザートワイングラスで2杯)も試飲して、今年一年分のワインを十分飲んだという感じでした。普段ワインをよく飲んでいる人達は、デザートワインを「甘すぎるからあまり好きではない」と言っていたので、いわゆる普通の赤/白ワインとは系統がかなり違うワインです。ちなみに、一緒に行った人達はこの土地のリースリングの白ワインを飲んでいました。

 私が目当てにしていたのは、アイスワイン、という甘いワイン。名前の通り、「凍ったワイン」です。普通のワインは秋頃にブドウを収穫してワインを生産、となりますが、アイスワイン用のブドウはわざと翌年の1月や2月頃までブドウを放置し、凍らせて(−7度ぐらいまで)、凍った状態でブドウを搾って、糖分の多いワイン、となるようです。この気候条件が揃い、ある程度寒さに耐えて残った実しかこのアイスワインに使えないので、割と生産量も少ないというのも特徴のよう。以前、バイエルン地方産のアイスワインを飲んで、こんなに甘いワインがあるんだ、と思ったので、今回のリューデスハイムでも飲んでみたのでした。やっぱり思っていた以上に甘くて、普段ワインを飲み慣れている人達は「甘すぎる」と敬遠するのも分かる気がします。

 私は種類が飲めないのですが、次に「アイスワイン以上に甘いワイン」と言って勧められたのが、「トロッケンベーレンアウスレーゼ」、通称TBAと言われるワイン。日本語では貴腐ワイン、と不思議な言葉のワインです。アイスワインを作る時より、更に低い気温の状況までブドウを放置し、その時に果実の周りに出来るカビの一種が、ブドウの実を「腐敗」させ、水分を出して、乾燥を繰り返すと、糖分だけがグッと残り(レーズンの様な状態になって)、それを絞って作るのが貴腐ワイン、のようです。この自然条件が揃う場所が少ないし、大量生産に向いているわけでも無いので、ドイツでも限られた地域でしか生産されていないよう。「アイスワイン以上に甘い」と言われるだけあって、私でも飲めるぐらい甘い!不思議な甘さで、なぜか蜂蜜のような甘さがありました。
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tommy88

叱責を恐れずにいうと、アイスワインはおんなこどもの飲み物。
とりあえず平仮名表記で誤魔化す。
甘すぎるワインはキツイですが、ほどよく甘い白は好きです。
札幌時代、同僚のSさんに東急百貨店の試飲会に連れてって貰いました。
ワインは色々種類がありすぎて、探検旅行は当たり外れがあります。
でも、試飲して納得したものは上等気分。
半日かけて試飲して、二人で珈琲タイムも入れて。
初めて行った時でも5箱くらい買いました。
自分で納得したワインは、買いますよ。
そういう試飲会が少なくて、試飲会を求めています。
Sさんにワインの世界に連れてこられてからは、完全なワイン党員。
むかしは、カルロロッシの赤、大型瓶で買ってました。
ただ安いというだけで、さほど美味しくはありません。
でも、ロックにして飲むと大丈夫、平気平気、とそれで済ましてた。
でもそれもあながち間違ってはおらず、本八幡の7373でも出されてた。
安物の赤は、冷やして出しちゃえば良いんだって。
まあ、そういう世界へは戻らず、ちゃんとしたものを飲んでます。
食事に合わせてマリアージュ、いろいろ飲ませてくれる店が好き。
最近のルール、禁煙、ワインが豊富、食事に合わせて提供してくれる。
そういう店を選んでいたら、美味しい飲食が出来ています。
ただ、アイスワインの世界には行かないなぁ。
2002年W杯の頃までは提供されていた白、素敵なのがありました。
富良野ワインの白でミュスカ、1500円もしなかった。
これこそ100本くらい買っておけば良かったなぁ。
富良野へ行って聞けばもう作っていないって。
親孝行したい時に親がいないのと同じくらい悲しい出来事でした。

by tommy88 (2023-11-16 15:11) 

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