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Hidden Figures(2016) [映画]

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 邦題は「ドリーム」とあまり面白くないタイトルになっていますが、原題はなかなか洒落たタイトルです。「figure」には色々な意味があって、「人物」という意味だけでなく、「数」という意味もあります。その2つをかけたタイトルになっています。正に「隠れた人物/数字」を扱った作品でした。

 簡単に説明すると、アポロ計画に携わった黒人女性のエンジニア、計算師(という名称が正しいのか分からないけれど、ロケットの落下地点等を計算する人)の話です。映画の最初に「based on true story (実話に基づいた話)」ではなく、「based on true events(実際の出来事に基づいた話)」という表示がされていたので、脚色の部分が多いのかもしれません。ただ、クレジット前の説明によると、実際にそういう人物が居て、アポロ計画に関わったというのは事実のよう。どこを脚色しているのかは分かりませんでしたが、アメリカの歴史的背景を考えると、「実際にあった部分がほとんどだろう」という感じでした。トイレはもちろん分かれていた(白人、有色人種用)時代、黒人女性がエンジニア/計算師として、仕事をするのは本当に大変だったということがよく分かります。NASAという組織内の人種、性によるヒエラルキーがよく分かる描き方がされていました。

 私は数学がずっと得意ではないので、数字に強い人というのは本当にすごいと思います。ロケットの発射/落下地点はすこしのズレで、人の命(冷戦時代という背景を考えると国家のプライドも)に関わることなので、正しい答え(数字)を出すのは相当なプレッシャーだと思います。それほどすごいことをしているのに、正しく実力が認められないのは相当フラストレーションもたまるだろうなあと思います。
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コメント 1

tommy88

おそらく本当の話だと思う。
これは見たい映画。
アメリカの恥部が叩かれて、今はフェミニズム、ジェンダー前面。
何も言えないオジサンの時代。
『スリー・ビルボード』も見たい映画。

by tommy88 (2018-11-10 21:12) 

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