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にっぽん三銃士(by 五木寛之:1974) [読書’15]

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 父にこの作家を薦められ、作家の作品一覧を検索し、デュマの「三銃士」にタイトルが似ているからという理由でこの作品を選び、読んでみました。

 ロードムービー(旅の途中で起きる出来事が物語になっている映画)のような感じで、色々な場所が登場します。東京、博多、京都などなど。小説に登場する博多は、以前行った時に抱いたイメージとあまり変わらない気がしました。しかし、小説に登場する東京は、私の抱くイメージからかけ離れていました。1960年後半から70年代の、様々な運動が活発だった時が舞台となっているこの小説。新宿の広場で、デモのような運動があったり、私の知っている新宿のイメージとはかけ離れていました。表参道ほどではないけれど、新宿もどちらかというと「おしゃれ」なイメージが私にはあるので、乱闘があったり、いきなり歌を歌ったりする場所となっている新宿の様子にはびっくりでした。もしかしたら、新宿はビルがたくさん建っていて都会という感じがするため、私にとって「おしゃれ」に感じるのかもしれませんが。

 「三銃士」というと、デュマの原作に登場するダルタニアンを私はイメージします。3人の中で、一番年下、カッとなりやすく勢いがある人物です。そのため、この「にっぽん三銃士」でも勢いをちょっと期待してしまっていました。しかし、登場人物はちょっと中年の男性3人なので、所々ブレーキがかかっている感じが若干しました。変なところでブレーキがかかり、でもその心理的ブレーキについて、自分なりの見解を色々示すところは笑えました。
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