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大豆の話 最終回 [勉強]

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(最近はまっている味噌汁に欠かせない味噌です)
 そもそも、なぜここまで大豆の話を、と思うかもしれませんが、単純にNGOでのインターンシップでの業務が大豆に関連した物だからでした。大豆一つだけを考えると、確かに食べ物の一つと思うかもしれません。日本人の食生活に欠かせない発酵食品を担っている食品でもあります。しかし、世界規模でこの大豆を考えると食品には留まらないものだということがよく分かります。

 大豆は私達の食べ物以外の用途にも使われています。例えば、今話題のバイオ燃料、これにも大豆が使われています。バイオ燃料というと、まずトウモロコシを思い浮かべますが、大豆も燃料の原料として注目されているようです。石油に代わる燃料を、ということで、次の燃料としてバイオ燃料にも注目が集まり、大豆の値段もかなり上下しているようです。また、トウモロコシのように、大豆も家畜の飼料に使われています。これも大豆の値段乱高下に繋がっているみたいです。

 NGOでインターンシップを始めたころは、食料としての大豆争奪戦、のようなものを見ることが出来ました。「同じように大豆は、エネルギー供給にも影響している」という話をチラッと聞いたのですが、あまりイメージは湧きませんでした。しかし、バイオ燃料にも使われている、ということを知り、この繋がりが分かってきました。

 そして最近見た番組でも、大豆の広がりを実感しました。「世界“牛肉”争奪戦」という番組タイトルだったのですが、番組の3分の1は大豆の話でした。もちろん、メインは牛肉の話でした。しかし、番組全体の構成で言うと、3分の1が牛肉について、3分の1が金融、3分の1が大豆、という感じでした。牛肉をとっかかりに、食品流通の全体を捉えようとする番組でした。例えば、牛肉の消費が増えると、家畜の飼料需要も高まります。人間の食料としての大豆、更に家畜の食料ということで、更に需要に高まります。大豆も金のように、先物取引として扱われるので、投機あり、ということで金融にも影響、という番組でした。「全体図を捉える/捉えようとすること」の重要性を、番組からだけでなく、NGOでのインターンシップでも感じました。確かに、活動の一つの目的を知ることは大切です。しかし、その活動がさらに広い全体図ではどんな影響を及ぼしているのか、と考えることも重要です。活動一つに囚われてしまうと、全体が見えなくなってしまうので、全体の関係図を常に頭に入れておく必要があると感じました。食品としての大豆を考えることも大切だけれど、それがどう温暖化、エネルギー、政治、など他の分野に繋がっていくのかと考えることも欠かせません。私にとって、大豆=食べ物というミクロな視点から、大豆がエネルギー供給の原料となり、食料以外としての大豆へも影響が出ているというマクロな視点へ移動する、「物の見方のスライド」となった、大豆の話でした。
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