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大学でのイベント [インターンシップ/仕事]

 先日、私がインターンをやっているところが主催するイベントの手伝いをしてきました。イベントの手伝いというのは、インターン典型の仕事かもしれません。簡単な仕事が多いのですが、イベントにやって来る人たちを見るのは、なかなか面白いです。このイベントは大学で会場を借りて行いました。

 途上国の女性がインドで技術を身につけて、自国へ戻って技術者となるというドキュメンタリーがメインのイベントでした。女性が多いかなあと思ったのですが、男性も結構来ていました。ドキュメンタリーの後は、パネリストのディスカッションでした。様々な分野から専門家がやってきていたのですが、どうも話が膨らみすぎて、ちょっと話の幅を広げすぎだなあと感じました。確かに、このイベントの主催者、会場を用意する大学、など様々な団体が関わっています。そのため、各自が得意分野を喋ろうとするので、話が広がってしまうのも無理ないのですが。

 イベントも興味深かったのですが、更に面白いと思ったのは、その後の研究室見学です。イベント準備を手伝ってくれたから、とその大学の教授が研究室を案内してくれました。工学部で、私には全く馴染みない分野の研究でした。難しいことを説明されても分からないだろうなあと思っていました。また、大学院の研究室、というものに入ったことがないので、どんなところだろうと思っていました。私が卒業した大学院には研究室というところが無くて、未だに「大学の研究室」というと未知の世界です。

 工学部の研究室だったので、理系の実験室(色々な機械が置いてありそうな)を想像していましたが、普通の部屋でした。しいて言えば、コンピュータがたくさんあったことぐらいでしょうか。

 工学、というと、私が思い浮かぶのはロボット工学です。といっても、それがどんなものであるかはよく分かりません。6人ぐらいの院生が、どんな研究をしているのか、色々説明してくれました。ここの研究室は「感性」の研究を工学的にやっているところでした。感性というと、感覚であり、数量化する理系とは全く反対側にあるような分野だと思っていました。しかしここでは、感性をなるべき数値化して、分かりやすくしよう、という研究を行っていました。数値化の方法も説明してくれたのですが、それはちょっと専門的過ぎて、よく分かりませんでした。

 色々見せてもらって面白かったのは、色の感覚を数値化、見えるようにする、という研究でした。確かに、赤といえば、皆想像する色は同じだと思いますが、「熱い色」とか「クールな色」というと、人によって想像する色は異なります。それをコンピュータで視覚化する(事前に各自が、自分のイメージする色をいくつか選び、その特徴をコンピュータが把握する)という研究をやっている人が居ました。最初はこの研究によってどんなことが出来るのか、と思いましたが(そして実際直接聞いてしまいました)、広告業界からは結構期待があるようです。確かに、広告はイメージが重要なので、顧客や企業がイメージする色をこの研究によって少しでも分かりやすくすることで、やりとりがスムーズにいく、ということでした。例えば、香水なんかは、イメージを売っているので、このような機能が流通すれば、仕事がやりやすくなるのかもしれません。

 と、工学という言葉から私がイメージしていないような研究を見せてもらいました。色々面白そうなものがありましたが、実現化に向けてやはりネックになるのは、資金面だそうです。この研究は特別な装置を使ったりしませんが、やはり特別な実験などを行う理系になると、資金をまかなうのが大変だろうなあと思います。

 そのような話を聞いた後だったせいか、少子化の今、大学は本当に色々なことをやっているなあと思います。国際化は定番、スポーツ、系列の中学・高校など。話には聞いていましたが、こうやって大学を見せてもらって、強くこの傾向を感じました。生き残りに必死なのだなあと思いました。様々な分野に関わる大学と、1つに特化する大学、色々あるので、見ていると面白いです。
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次女

研究室は本当にその「先生の色」が出るよね!
by 次女 (2014-11-30 21:25) 

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