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2013年秋学期:Crisis Communication [スイスでの学生生活]

 この授業は、通常のものと異なり、毎回授業があるわけではありません。学生が職業的なことを学べるように、と行われる「アトリエ」と呼ばれるもので、2日間集中の授業。今学期はこの「アトリエ」を取るのが必須でした。そこで、私は「Crisis Communication(コミュニケーションの危機)」と呼ばれる授業を取りました。

 タイトルから授業内容は全く想像出来ませんでしたが、事前に課されていたリーディングからなんとなく、授業内容が推測出来ました。企業や機関がスキャンダルなどの問題に直面したとき、どうやって、主にメディアとコミュニケーションを取っていくか。実際授業には、企業にそういったメディア対策を教えているコンサルタント会社の人が来て、授業をしてくれました。きれいなパワーポイントを使って説明したり、普段の授業とは全く異なるスタイルでした。とても「イメージ」が重要な分野なのだ、と感じました。「ザ・ホワイトハウス」などのドラマを見ていても、イメージは大切(大統領として、どういったイメージを国民に持たれるか)、そういったイメージをコントロールする人が居ることも大事だと感じました。

 スキャンダルなどの問題が発生した時にとる、一通りの段取りを教えてもらった後は、練習!重要なのは「嘘をつかないこと」だそうですが、こういったメディアコントロールで「嘘をつかない」のはかなり難しいことのような気がします。個人的には「都合の悪い真実を言わない」のも嘘の一部分のような気がするので。

 練習はグループごと。設定は、「ある炭酸飲料会社の製品が、子供の誕生日パーティーで出され、参加者の内、3人が病気になった」という事件の後、この飲料会社の記者会見を行うというもの。CEO、専門家と配役を決め、残りのグループが「記者」の役。煽る質問、大げさな質問をあえて記者もするので、それに対して、必要最低限の情報だけを与えるというのが難しかったです。こういった質問への定番の答えは、「推測に基づいた答えはさけたい」です。これだけを連発する可能性もありますが、録画の場合、メディアが編集するのが常なので、同じことを繰り返しても問題はない、と今回の講師は言っていましたが。必要最低限に答え、でも答えを隠している印象を与えない、それがトラブル時のメディア対応なのかな、と感じた2日間の授業でした。
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次女

なかなか、奥の深い授業ですね。
by 次女 (2014-01-15 20:50) 

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