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2012年秋学期:Development Policy [スイスでの学生生活]

 2013年9月から学期が始まってから、全く授業紹介をしていませんでした。授業が無かったわけではありません。秋学期は既に終了してしまいましたが、取った授業の感想を少しずつ書いていきたいと思います。今回紹介するのは「開発政策」という授業でした。様々な国の政策を見ていくのかな、と思ったら、一般的な(国発展のための)経済政策を見ていく授業でした。発展途上国の各政策を見ていったら面白いだろう、と思ったのですが、講義スタイル(必須授業のため)、また入門の授業だったので、一般的なことを広く見ていく、という感じでした。

 最初の学期に、歴史の授業を取りましたが、それに少し似ていました。が、今回はあくまで経済の点からどう国が発展していくか、というのを見ていく授業でした。この授業でも鍵となるのはlate-developper(後から発達した国)が、どう発展していったのか、これが成長モデルとなるかどうか。late-developperの定義も、様々ですが、主に戦後に大きく経済発展した、「アジアの虎」と呼ばれる韓国、シンガポール、台湾などが挙げられます(たまに日本も入っていますが)。ここでキーワードとなるのは、「後から」という言葉です。アメリカやイギリスなどの国より、後から発展したということです。簡単に考えると、先に発展した国のモデルをlate-developperは使うことが出来、大きなメリットであった、ということになります。が、かつてのlate-developperのように、アフリカなど現在の発展途上国が経済成長を出来るのか、というのが大きな課題です。late-developperと同じことをやれば、発展できるというほど世の中は甘くありません。(労働条件、環境汚染に対する)規制が増えて、かつての国より経済発展がしづらい、既に発展した国と経済競争をしなくてはならないなど、late-developperが大きく成長した時とは異なる時代になっています。どこまでモデルを使い、どのように応用していくか、バランスよく考えていく、というのが、政策を考える上で一番難しいことなのかもしれません。

 あくまでも経済の授業だったので、それ以外の点はあまり考慮されていませんでしたが、どういった国の背景で、どういった経済政策を施行するのか、政治の裏側みたいなものが少し見ることが出来た気がして、面白かったです。

 先駆者はモデルが無いから、その「方法/モデル」を探すのに苦労します。後から来る人達は先駆者が作ったモデルがあっても、それをどう応用していくのか、自分の状況を見極めていく難しさ、があると思います。そんなことを思いながら、受けた授業でした。

 ところで、この成長モデル、どこかの教育方針と似ているなあという印象を持ったのは私だけでしょうか。
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