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Bernへ 後半 [芸術]

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(これが、パウル・クレー・センター)
 この小旅行も最終日、目的地はZentrum Paul Klee、パウル・クレー・センターです。ベルン郊外で生まれた彼を記念して2005年に建てられた美術館です。波のような形をした変わった美術館でした。

 この美術館はクレーの幼少期の手紙や作品から、晩年の作品が展示されています。伝記を美術館にした、という感じです。若い頃の彼の作風と、晩年を比較することが出来たのは面白かったです。パウル・クレーと言うと、私が思い出すのは「忘れっぽい天使」(確か父が好きな絵)や「金魚」の絵(中学校で使っていた美術の教科書に載っていた)です。特に「忘れっぽい天使」は子供っぽい、シンプルでゆらりとした印象です。が、彼の小さい頃・若い頃の作品を見ると、この「ゆらりとした」感じは全くありませんでした。特に模写が多くて、(子供の頃から)上手な風景画を描いていました。あの子供っぽさは、大人になってから描かれ始めたのかと思うとちょっと驚きです。

 時代背景の説明も少しされていて、どんな時代を生きて、各時代でどんな絵を描いていたのか分かりやすい展示でした。そして、特に印象だったのが、「無題」の作品が多いこと。本、映画、など芸術作品には必ずタイトルがあるものだと思っていましたが、パウル・クレーの作品はそうでもないようです。タイトルの代わりに、「タイトル無し」と表示されたものが多かったです。見ている人が先入観無く、鑑賞できるためなのでしょうか。
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