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夏の読書 その16 [読書’13]

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 この夏一番読んだ作家が、Tonio Benacquistaでした。彼の「Quelqu’un d’Autre」を読みましたが、少々がっかり。

 2人の男性が3年後までに別人になれるかどうか、という賭をし、その様子が描かれています。2人が様々な手段を使って(仕事を変える、ガールフレンドと別れる、新しい身分証明書を作る)別人へと近づいていきます。が、あまり興味のないテーマだったので、読んでいても少し退屈してしまいました。なんとか読み終えた、という感覚が大きく残ったままでした。

 それでも面白かったのは、二人が新しい名前を選ぶシーン。賭けのため、各自で新しい名前を選んでいきます。Vから始まる変わった名前を選んだり、となかなか面白かったです。また、自分がもし名前を選べるとしたら、と名前についても考えてしまいました。

 ヨーロッパ人はよく複数の名前を持っています。名前、ニックネーム、セカンドネームなどなど。スペインでは母方の名字を「第二の姓」として使うこともあります。歴史上の人物のように、長い名前は今でこそ見なくなりましたが、日本人の名前に比べると長い人が多いです。小さい頃はセカンドネームを持っている人をうらやましいと思っていました。単なる無いものねだりですが、変わったことを考えていたものだ、と今では感じます。ただ、このセカンドネーム、ヨーロッパで使う人はほとんど居ません。ニックネームと組み合わせて使う人も居ますが、セカンドネームだけで呼ばれている人は、私の知り合いにも居ません。

 ニックネームは名前が長い場合作られることが多いようですが、自分で勝手に作る人も居ます。例えば韓国人の中で、韓国語の名前が「ジェール」という人が言いました。英語の「jail(刑務所)」と同じ発音なので、Jamesという英語名を持っていました。中国語や韓国語の名前は発音しづらいので、英語の授業の始めに自分の「英語名」を選ぶという人が多いようです。

 ちなみに、このブログ名のAmyも自分の英語名から来ています。フランス語ではアルファベットの書き方を少し変えれば、自分の名前は日本語と同じ発音になるので、Amyという英語名はほとんど使わなくなってしまいましたが。
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