夏の読書 その12 [読書’13]
クリスマスにもらったMalavitaを冬休み中に読みました。その続編を読んでみました。前作もまあまあ面白かったのですが、著者の表現スタイルに慣れてきたのか、以前よりスラスラ読めました。そのせいか、前作以上に楽しんだ、という感覚が読み終わってから残っていました。
前作と登場人物は同じ、Witsecと呼ばれるFBIの証人保護プログラムの下で暮らすイタリア系アメリカ人の家族。アメリカからの追跡を逃れるため、フランスで生活するという設定は以前と変わりません。が、時が経って、父親のせいで生活がWitsecによって拘束されていると家族は感じるようになります(自分の過去を話せないなど)。そのため、母親、姉、弟各自で自分の生活を「独立させよう」と悪戦苦闘する様子が描かれています。FBIがそういったことを許すのか、とちょっと気になったのですが、そこは小説。意外と家族のメンバーには寛大で、なるべく「普通」の生活が出来るように助けているようでした。「保護プログラム」というと、かなり守られた生活だというイメージがあったのですが、目立たないためにも他人と変わらない生活を心がけているようです。が、自分の過去を話したくても話したくないというのは、苦労が多いと思います。
最後は少しあっけなく終わってしまいました。続編が今のところ出ていないので、今のところ、この作品が完結版ということです。次回作が出ても良し、このまま終わっても良し、という感じでした。
2013-08-25 10:00
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