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X?Aix? [言葉の勉強]

 外国語を勉強していると苦労するのは、固有名詞。土地の前、人の名前などには苦労します。私が先日苦労したのは、自分が今居る場所、Aix-en-Provence(エクス・アン・プロヴァンス)。略してAix、エクスと発音します。が、私はいつも「イックス」と 言ってしまいます。なぜか?テレビを見ていて、その謎が解けました。

 アカデミー賞も近づいてきたことがあって、ニュース番組に毎日交代でノミネートされた俳優さんが出てきます。先日はデンゼル・ワシントンが出演して、話をしていました。その中で司会者が「では、『マルコミックス』の映像を見てみましょう」と言っていました。何のミックスだ?と私は思いました。映像とタイトルが表示されてから、「マルコムX」のことだと気付きました。フランス語でXは「イックス」と発音し、それが前の単語Malcomのmと繋がって「ミックス」となるわけです。なるほど、アルファベットXのフランス語発音とAixを自分は混同していたのか、と納得。以降、自分が今居る場所を間違えず「エクス」と言えるようになりました。

 また地名も、綴りは英語と変わらないのに、発音が違うため理解出来ないということもあります。私が苦労したのはある有名な都市。「マナタン」とフランス語では発音しています。最初、マナティの一種かと思いました。話が全くかみ合わないので、よくよく聞いてみると「Manhattan」でした。英語の発音は、特に「ha」の部分を強く、と習いました。英語は多少発音が悪くても、アクセントが正しければ通じると聞いたことがあります。Manhattanはその良い例だと思います。最初のMaと「ha」の部分を強く言えば、それらしい発音になります。が、フランス語にアクセントというものは存在しません。そのため、この単語も単調に発音されます。またhを発音しないため、重要な「ha」の部分が消え去ってしまうことになります。結果、「マナタン」という発音になってしまうのでした。

 最後に、自分が馴染みのある言葉もフランス語風に発音されると戸惑うことがよくあります。「イロイト」です。日本出身と自己紹介すると、ある一定の年齢のフランス人からは「あっ、イロイトの国ね」と言われます。イロイト、自分が聞いたことのない名前のため「イロイトって誰?」と聞いてみると、「日本人なのに、イロイト知らないの?」とかなり驚かれてしまいました。日本人である私が知っているべきことなのか、とかなり焦りました。よくよく聞いてみると昭和天皇のことだと判明。まず昭和天皇を名前で呼ぶこと自体珍しいため、聞き慣れない名前でした。少なくとも私の周りに居る日本人で彼のことを名前で呼ぶ人は居ません。名前で呼ぶのは、外国人だけです。また、日本語の名前であってもフランス人はフランス語風に発音します。「Hirohito」のh部分が抜けて、iroito→イロイトとなったわけでした。

(セザンヌの像)
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