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フランスでJO観戦 [フランスでの生活]

 JO、Junior Olympicの略ではありません。Jeux Olympiques(オリンピック)の略で、JOはジーオーと読みます。日本でも寝不足になりながら盛り上がっているようですが、こちらは1時間の時差のみ。各チャンネル交代で色々な競技を放映しています(日本のように各局がスタジオをロンドンに設置するわけではなく、「フランス」スタジオを交代で使っています)。それほど熱心に観戦しているわけではないのですが、見ていると日本と色々違うところがあって面白いです。そんな違いを今回は少し書いていきたいと思います。

 まず、放映する競技というのが基本的に日本と異なります。フランスが出場しているバスケット、ハンドボール、サッカー、バレーなどがあり、自国がプレーしている試合でも全部を中継するということはほとんどありません。スポーツチャンネルなど特別なチャンネルでは色々放映しているのでしょうが、民放ではほとんどなし。自国が調子づいてくると、しばらく中継する、という感じです。サッカー女子の準決勝、フランス対日本の中継を楽しみにしていたのですが、民放での試合中継はなし。ゴールシーンだけ夜のニュースで放映される、という感じでした。日本でも同じですが、自国の選手が多く出場していたり、強い競技を多く放送しています。日本のテレビでは見かけないような競技が中継されたりしていて、「こんな競技がオリンピックにもあったのか」と新しい発見があります。特に水上競技、ボートや様々な自転車競技(競輪、バイク)。カヌー競技に出場したフランス人、4度オリンピック出場3度目の金メダル獲得というわけで大きく取り上げられていました。またツール・ド・フランスを開催する国だけあって、色々な自転車競技も中継しています。

 更に、フランスでは競技解説員の男女比を同じにしようとしている感じを受けました。もちろん、男性が多いのですが、どの競技にも最低1人は女性が居て解説をしています。例えば体操。私は男子の個人総合決勝を見たのですが、解説員は女性と男性でした。女性の方が、競技解説員という感じで、色々喋っていました(蛇足ですが、日本の体操事情も把握していて、説明していました)。少し違和感を感じたのですが、最後までそのモヤモヤは解けず。他の競技を見ていて、日本では見られない「男子競技に女性解説員」という組み合わせだからか、と納得しました。

 後、様々な会場に派遣されてインタビューを行うNelson Monfortというスポーツアナウンサーがいます。どの競技を見ても、彼が常にインタビューを行っています。彼が選ばれた理由の一つが、英語を自由自在に操るからだと思います。競泳100m男子自由形決勝で、フランスの若きエースが泳ぎ、4位という残念な結果で終わってしまいました。そんな彼をインタビューしていると、後ろを優勝したアメリカ人選手が通りました。すると、アナウンサーはその選手の腕を捕まえて、いきなり英語でインタビュー。その後すぐに自分が言ったことをフランス語に訳していきます。「この若い選手をどう思いましたか?」と聞き、その答えをまたフランス語に訳していきます。見たことも無い早業でインタビューと同時通訳をやるので、びっくり。いきなり腕を捕まれた選手も勢いに押され、答えているという感じでした。
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